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2008 09,23 00:43 |
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ユーなの同盟の一周年記念、の没案(ぁ きっと、StSのでユーノとなのはでヴィヴィオとか、多そうだという屁理屈であえて9歳のユーなのにしたんだけど、自分ではこれを書いたときはしっくりこなくて捨てる寸前だったんですが まあ、せっかくやし、加筆修正を加えて公開してしまおうと。そういうわけです。 出会いから一周年なんて誰も考えまい。いや、自分の頭の良さに感服しちゃうわー!なんて思ったわけですが、結局提出案は19歳。あー、だめだな自分(ぁ まあ、結婚やら告白やらキスは大手様がやってくれるでしょう、と思って書いたんですけどね。結局、自分がそれ書いてるよ、おいw 本当は告白にして、なのは編で書いてないチョコレート・パニックを書いても良かったのですが、まあそういう理由で却下したのになぁ。 提出した方同様、これにもサブ・タイトルをつけてあったりします。 『始まりの終わり』 そういえば、終わりの始まり、ならどこかのSSで書いたような気がします。と思ったらブログ内検索ではヒットしないので、ないようです(ぉぃ 終わりの始まり、はよく聞きますがこっちは滅多にない。 終わりの始まり、ならまだ分かるけど、始まりの終わりとはこれいかに…… 。
―0 nor 7―
穏やかな春の陽気。
『あれ』は私にとっての始まりだった。 終わりの始まりでも恐らく、無い。
―――――――――――――――
春風は、はじかれることを知らぬようにただ空を道を木々の元を走る。
もし、管理局の施設を使うならハラオウン家にある転送ゲートを使わせてもらうところだが にしても、とユーノは街を歩いて毎回思うことをまた思い浮かべる。
この季節のここは、とてもユーノにとって過ごしたくなるような環境だった。
「春だなぁ……」 「あら、もう4月も半ばだから、春なのは当たり前じゃない。ユーノ君」 「いえ、そうなんですけどね。桃子さん」
目の前には桃子さん特製『さくらケーキ』の試作が置かれていた。 せっかくだから、うちの末っ子さんの変わりに試食してくれない?と冗談交じりに話す桃子さんに
「えっ、なんですか?このさくらケーキは味が絶妙ですけど……?」 「ユーノ君の表情だけで、私は分かるけどなぁー?」
「そうなの……デートかしら?」 「デ、デ!?そ、その違いますよ!」
事実、僕となのははそういう関係とは違うのだから、と断りを入れるように。
「……ああ、そういうことね」
そういえば、末っ子さんがフェレットさんを見つけてきたのもこの頃だったっけ、と。
まあ、目の前の子も相当可愛い子なので、それは良しとするし、彼とうちの子ならいいかな、と思えるのも
「え、ええ?」
―――――――――――――――
もっとも、まともな人間が見れば無謀にも見える「魔法と現実」の交差は今のところ順調に進んでいたし ただ、唯一言ってしまえば……
私だって、幸せを享受したい、という自己アピールなのか、どっちにしても うーん、幸せぇ……と布団に包まりながらなのはは思う。 あの事件以降、なのはにとって親友だった彼は同じ家にいることは無くなった。
そう、彼と会えることは今でも確か。お友達として親友として、今でも会えることは変わらないのに 布団の温かくて眠くなるようなまどろみの中でのんびりと考えてみても、その理由は分からぬまま。
階段の上る音が響くと同時になのはの部屋のベッドに非常事態宣言が発令された。
「お姉ちゃん……まだ眠いのぉ……」
「しなくていいから、妹のためにお休みタイムをちょーだい~」
とはいっても、やっぱり眠い。掛け布団が取られたとはいっても、まだまだ眠い。
「あの、いいですよ。なのはもきっと疲れているでしょうし」
とりあえず、姉のいる方向をじっくり見る。うん、お姉ちゃんだ。と納得。 ……美由希お姉ちゃんで、ユーノ君。
そんなありがちな効果音が響く。
「う、うん……にゃはは、驚いて落ちちゃった」 「本当になのはって今でも注意緩慢なんだから」 「だ、だっていきなりユーノ君がいるんだもん。驚くよー!」
あるいは、二人の仲に対するプロテクトでも作らないと、この空間に耐えられないと思ったのかもしれない。
もっとも、なのははなのはで、完全に脳は動き出したものの、パニック状態には変わらなかった。
「いや、別にそんな急がなくてもいいし、別に何も」 「私が気にするの!
今が前と違うと分かっていても、分かっているからこそ恥ずかしかった。 ――ユーノ君って、私にとって何なんだろう。 そんな単純なことがまだはっきりしていない。
―――――――――――――――
―3―
――桃子さんも無茶苦茶なんだもんなぁ、あの押しは、間違いなくはやてレベルだよ……
そういえば、なのはがお母さんは関西にも住んでいたことがあるんだよ、と言ってたっけと記憶を掘り出してあの押しの強さの原因を実感する。日本ではその地域の人は押しが強いと評判らしい。 午後に約束していたのだが、桃子さん疑惑『大丈夫よ、なのはだもん』という理由などまったくないまま
「えっ、そうなんですか。美由希さん?」 「いや、女の子のプライベートの塊である自室に、しかも寝起き場面にいきなりお友達とはいえ男の子がいるんだよ?」 「でも、今までだって何度もなのはと僕は……」 「うん、今まではね。今やこれからじゃないよ。なのはの心境変化なのかな?」
今まで続いていたことが、決してこれからも続かない。そういうことだと思うよ、と締める美由希。
「なんだ、男の子の癖に溜息しすぎだぞ、ユーノ君」 「いえ、その……なのはにとって僕って何なんだろうって思いまして」 「うーん。最初の男の子のお友達、親友……いや、最初にして最後かもしれないね」 「最後、ですか?」 「なのはは、もう道を決めちゃったからね。その道で同じ年の男性と一緒いる機会ってほぼ皆無じゃない?」 「……そういえば、そうですね」
自分のせいかな、とちょっぴり自己嫌悪を抱いてしまう。
「あ、あのそれは本当に悪かったと思ってますよ?」 「いやいや、悪いとかじゃないんだよ。 「特別、ですか?」 「そう、特別。まあ、何が特別なのかはおいおい分かると思うけどね」
そんな自問自答を何回かしているうちに二階からとんとんとん、と足音が聞こえた。
「ううん。早く来て連絡入れなかった僕も悪かったから」
そんなユーノの目の前には服も着替えて髪もちゃんと結って、寝癖もちゃんとカバー。 それだけでユーノには満足だった。
「ああっと、お弁当作らないといけないよ!?ユーノ君が早いから昼食用意しないと!?」 「大丈夫だよ、翠屋で食べればいいから」 「そ、そっか。うん、そうだよね」
「それじゃあ、お姉ちゃんでかけてくるね!」 「あの、美由希さん、行って来ますね」 「なのはもユーノ君も外には気をつけるんだぞー、ってそれは大丈夫か。
魔法世界でのエースさんたちだもんね、と心配するだけ損だよ、と異世界に首を突っ込んでいる妹を思いつつもいつも通りに送り出す美由希。
ただ、人の行く先の心配、しかし自分の心配。
――――――――――――――― -4-
海鳴市の広さといえば、大したことないように見えて臨海公園周辺は意外と広い。 二人っきりで、でも二人の距離はちょっぴり開いた状態で。
翠屋で二人で昼食を、なのはにとっては朝食兼用の、を食べたときも
なんでだろう、と思う気持ちはないわけではなく、事実それは恥ずかしかったわけで。 お店の方にいたお母さんが微笑ましく見ていたのに、余計に恥ずかしさを覚えたりして。 そして今、翠屋から、海鳴臨海公園へと続く道を二人は歩いていた。
「え、えっと……」
なのはの方は、公園へと続く商店街の道の中ということもあってか人目を気にしながら……魔法のことは伏せて話す。それ以外にも、他人に聞かれるとなんだか秘密を覗かれている気がして気がおちつかないこともあるが。
「そういえば、それからはフェイトやはやてと一緒ってことが多くなったりして」 「うんうん。ユーノ君も無限書庫の方に入り浸りになっちゃって」 「……なのは、入り浸りっていうのは違うと思うんだけど……」
きっとユーノ君にそういえば、むしろなのはが管理局勤めするほうが、と聞き返されそうかな、と想像できたから言うのはやめる。
「えっ、そ、そうだったっけ?」
「な、なのは?」
一緒に、つまり二人だけで買い物して、こうして歩いていて……デ、デート?
でも、一度考えてしまったことを消せるはずもない。
「うーん、ユーノ君から見ると意外かな?」
なのはの知らない一面を見た気分で、ユーノもとっても新鮮だったし、うれしかったし、また何より…… 僕はまだ知らないなのはがいるんだなぁ、と深く感じて。
「3時だね、ユーノ君。さっき買ったスイートポテト、食べる?」 「うん、食べるよ……でも、そのスイートポテトってどんなの?」 「うにゃ、知らなかったっけ?こういうのだけど……」
おいもさんで作ったのなの、というとユーノの表情に一瞬何かが通り過ぎたようにピクッとしたのは 今思うと、ユーノ君を食べちゃったんだよねぇ……と。 後々、具体的には10年後になってさつまいもを食べた娘にその話をするまで、事実気づかなかった女性がいることを記述しないといけないぐらい。
「えっ?うーん、なのはがお勧めのものなら何でも食べれるかなって思って」 「ユ、ユーノ君!?」
きっと、無自覚なんだろうなぁ、と彼の性格を知っているから推測はできるとしても。 本当にさらって言うんだもん、と反論もできないままにスイートポテト2つを2人で食べる。 なのはが取り出す前に、ユーノはなのはが持っていた方を取って。
「ありがとう、なのはっと……うん、おいしいね」 「そ、それ……私が一口食べたのに」
「その……ユーノ君だから、いいよ!うん!」
ユーノ君だから、特別……自分の中のそんな思い。 ほわぁ、っとなのはがそんなことを考えているうちにユーノはごめんと再度謝るとなのはの前にスイートポテトを戻してきた。
「いや、そのなのはが食べたのをこのまま食べるのもなんかなって思って……」
――さっき、いきなり私の食べたのを食べられたときは驚いたけど、フェレットのときはビスケットを割って二人で食べたりとかしてたっけ。
「うん、確かにおいしかったっていうか、それ僕が食べたのにそれをなのはは食べるの?!」
――あわててるね、ユーノ君……そんなユーノ君も可愛いけど。
……なお、結局ひとつのスイートポテトを二人で分け合って食べたことは言うまでもない。
―0 nor 5 ―
始まりの場所……誰にでもきっとある場所。 ――その名を冠する女性が友人だけに、そんなすごい女神様には到底思えなかったりね。 そういわれて、なのはがなるほど納得をしたのも記憶の内にある笑い話。
ここで、ジュエルシードを封印しようとして、失敗したんだった……とまだたった1年前のことなのに懐かしく思えてしまうのは、その一年の長さを改めて感じたからか、ユーノはその場をのんびりと見つめる。
「そうだね、なのは……」
ただ、ここで僕は、私は……彼女と、彼と、会ったという事実がすべての始まりだったのだから。
「記念日にするには個人的にはジュエルシードに殺されかけた日、でもあるんだけどね」 「そ、そっか。ごめんね、縁起の悪いこと言っちゃって」 「ううん、いいよ。なのはが助けてくれたから今ここにいられるのも事実だからね」
結果的に、なのはがいたから助かったのが現実だ。ユーノはそう思っていた。
「いまじゃ、僕は無限書庫の司書で、なのはも5月には入局。 「そうだね……寂しいかな?」
「家族……って思ってくれるの?」 「うん……だって、一緒に過ごしたから」
『だから、ユーノ君がきてくれて、私はとても嬉しいの♪』 そんな中でユーノが出たことが、なのはにとって家族と呼ぶに値して、一番深い関係になったのも 寂しかったから、と淡々に話すなのはに、あるいは初めて芯のある強い子以外のか弱い何かを感じたのもあの時だったのかもしれない。そんななのはに心惹かれたのも。
「……ごめんね、なのは」
だから、なのはが寂しかったことを知ってたのに、離れてしまったことを、ただ謝る。
「そう、だね……」
でも……と、道の真ん中で「ここだよねー!ユーノ君が寝てたの!」と言う彼女を見ればわかる。
「そういえば、そうかな?……うん、多かったよ。 「うん、初めて……今まで、ユーノ君はフェレットさんだったから。
こんなことを言わなくてもユーノ君と今まで、お友達だったかもしれない。家族だったかもしれない。 なのはだって、そう考えないわけでもなかった。 家族でお友達、親友だったから。ユーノだけは。 欲張りだなぁって自分でも思って。フェイトちゃんたちとは大親友。だけど、家族の寂しさを感じて一緒にいてくれた彼はそれよりも、家族と呼ぶにふさわしいように見えた。
たった一人の家族でもあって、友達でもある相手を。
「そうだよ、ユーノ君」
そう、確かにお友達ではない。二人の関係は。 始まりの地にして、始まりではない。でも、これは終わりでもなく……
「ほへぇ?」 「地球の、どこかの島国の偉い人の台詞だったと思うよ。
最初はただのお友達。今はお友達で家族。
「新しい始まりの前、とも取れるね。今までみたいに会えないけど、なのはとは一緒にいたいと思うし。
でも、終わりのそれから始まるそれは、二人の関係をなんら否定せず、新しい道を導く。 死が二人をわかつまで、とは言わないが、二人の転機ではあるから。
「でも、終わりってことはまた始まるってことだよユーノ君。だから、約束だね」 「約束?」 「うん。また、いつかここに来ようねっていう約束……
あの時、助けてもらったときとは思いが違うかもしれないけど……それは当たり前なんだから。
そういって締めくくると、帰ろっか!と声を大にして話し出すなのは。 ――なんだか、照れるけどこれも良いかな? そんな風にユーノですら思えたのは、新しい関係の始まりと同時に、今までの始まりの終わりを告げる鐘だったのかもしれない。 次、ここに来るときは家族であってお友達、そんな関係から何に変わるときなのか。 だって……
あなたのことが、大好きだから。
あとがき まあ、圧倒的強さなんですけどね、自動惑星ゴルバ。なのはさんぐらい無敵です(どういう比だ
とりあえず、あれには書けなかったコメント返信でも。 とりあえず、はやてがいないと機動六課始まらないな、うん(ぁ ばんわー、キッシーさん。
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>桃子さん疑惑
曰く(いわく)の間違えでは? 【2008/09/2622:42】||しゅう兵衛#2ac139ac00[ 編集する? ]
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