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2007 09,09 22:16 |
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ユーノとフェイトが高速リニアレールに乗るために赤面全力全開をしていたころ その仕掛け人こと、リアラ・スクライアはユーノは頭の中心からちょっと離れたぐらいにまで追いやっていた。 ……いや、仕事中でも考えているところを見ると大して離れていないのかもしれないが。 実は最初、リアラはユーノとフェイトの状況を彼女の特権で動かせるミッドチルダ地上道路・交通管制センター なんでも、管理局地上本部管轄下の一個小隊が突然消えた、との報告が来ていたのだから 小隊ともなればその数は30人は下らない。通常、それだけの数の部隊が消えるなどということは無い。
「地上の情報部そのものとしては、三個分隊ほど。後は中央即応集団から動かすことになりますが 30代半ばの副官が書類に顔を隠しながらそう述べつつ、リアラもまあそうよね…と思っていた。
「まあそうかもね。でも、どっちにしてもレジアスにも応援要請して、その部隊がやられたにせよ何にせよ 「はい。既に情報本部の情報管理部には情報をネットワークから拾うように通達を出してあります」 副官は、もう分かっていたかのような顔だった。
「エリア・クリムフィールド二等陸佐ですか? 言いづらそうな顔をして向こうの方を向く副官に、?と思ったリアラはそっちの方を向いて……納得した。 「ああ、なるほど……レイカ・クリムフィールド一等陸尉を補佐官としてつけて… 「あ、はい。そうします。本部長」 エリア・クリムフィールド二等陸佐。情報のエキスパートにして……稀に見るロリコン体系だった。 「後、非常時のため、適当に特殊作戦群から一部隊分を準待機状態にさせておいて……
そんななか、横に立っている端麗した容姿とそれに相反する服装をしているのにもかかわらず、そこにまた別に美しさを持つ彼女…… 人の思いに方向性があるなら、それは愛しさよりも恥ずかしさなものだったけど、それでも目の前の彼女は綺麗だった。
そのリアラ、女性としては確かに魅力のある女性だった。 なら、フェイトは? ただ、いえるのは。 それだけは確かだから。 「ううん。なんでもないよ。入ろうか?フェイト」 フェイトの前に自分の手を出して、フェイトも意味を悟って手を出して…取り合って入った。
リニアレールの車内はゆったり感を持たせた雰囲気と誰でもそれとなく入れる気軽さを兼ね備えた座席の空間が広がっていた。
「ううん。私も悪かったからいいよ」 全8両の車両だったから最後尾車両だよね……こんなだったら、雰囲気に任せて中ほどの車両から入るのではなかった…… 6,7,8……とやっと八両目について、席を私たちは探して…… 「こんにちわ。えっと……」 私とユーノの席には男の子がごろんとして寝ていた。 「あら、ごめんなさい! 相席がいるとは思わなかったので…… 「あ、あの、そんな謝られても困りますというか……」 相席、といえばこの車両は先ほど通ってきた車両と違って席が全部一方方向に向いてなく、前後で顔を互いに向き合うようになっていたっけ、と思い出す。 とにかく、そうしているうちに席から男の子は退いて自分の席なんだろう、対面する方の席に座っていて。 「フェイト?早く座らないとこの列車も発車しちゃうよ?というか、なんで僕が前にいたはずなのにいつの間にフェイトが先に席を……」 「あ、そうだね。ごめんなさい。私が前で止まっていたらユーノ座れないんだった、本当にご…」 ごめんなさい、と言葉と紡ごうとしたが、それはユーノの手の人差し指に止められた。 「別にごめんなさいなんて言わなくてもいいよ。謝りあう仲でもないでしょう?」 「そ、そうだねご……」 なんだか、ユーノの前ではデフォルトがごめんなさいに設定されているような気がすらした。 「フェイトって本当に……だね?」 「だ、だって……」 天性の性格がそれなんだから仕方ない。
《本日はミッドチルダ首都長距離高速リニアレールをご利用いただきありがとうございます。
ほぼ同時刻 機動六課 ホログラム訓練室 「あれ?どうしたの、レイジングハート? いきなりモードリリースして?」 《いえ……誰かが私の内職に気づいたようで…》 「ほへ???」
「お兄ちゃんとお姉ちゃん!名前はなんていうの!? 僕、フェルっていうんだ!こっちのお母さんはリエっていうの!」
「いやいいですよ。それはそうと一人で子供さん二人は大変ですね」
「あ、はい。ここで言うのもなんですけど……夫が忙しくて そういうと、フェイトの方を向いて母親は「抱いてみる?」と誘った。 ただ、そんな和やかな光景を見ていつつもユーノは、彼の本分……考古学者であり「歴史家」でもある彼は ――― ミッドチルダ自身、ベルカとの戦争の復興、王政から民主連邦制への以降、そして管理局設立という歴史を歩んだ近代国家だ。しかし、司書長でありあらゆる世界の歴史を知っているユーノは今のミッドチルダが向かっている道を理解している。 一見関係ないことに見えるが、現代のミッドチルダでは仕事の格差が広がっている。 つまりは、ここにいる母親さんの夫さんが忙しいのは、管理局優先による人材不足が結果として個人への負担を大にしてしまっているのだ。 ――― すぐに職業のせいか考えてしまうユーノだったが、それもすぐに頭から掃った。
「うん?あ、本当だ……」
そんなフェイトがなぜかいつも、9歳の頃からずっと見た目より年上に見えた彼女が、歳相応に感じたのはきっと勘違いではない。
《Divine Buster Full Power》 「って、レイジングハート!?!?横にいたスバルが吹っ飛んだよ!?!?」 「こ、怖い……なのはさんだけじゃなくて、デバイスまで普通じゃないわよ!?この部隊!?!?」 《すみません、マスター誤認しました》 「ご、誤認って……」 ユーノがそんなことを思っていたそのころ、訓練室ではレイジングハートのマスター誤認による誤射があり
……「さっき改札口でやってくれたお返しだよ」 と。 ああ、彼女はずいぶん成長したよ、良い意味でも悪い意味でも今のフェイトには人間らしさがあるからね! さっきだって手は繋い…… そこまで考えてユーノは思い出した。今、自分の手はどうなっているか? うんうん、腕ご…腕ごと!?!?
「そ、そ……そうだよね?ユーノ?」
ユーノが横目で見たフェイトは、いつもの執務官としての冷静沈着な雰囲気をこれでもか!
――まさか、フェイトが保護責任者として子供二人持ってる、なんていったらこの人びっくりするだろうなぁ… それだけはユーノは確信を持っていえる。
そういって嬉しそうに子供を抱く母親を見て、家族かぁ……と思わずにはいられない二人。
「ふふっ。そうやって思えるフェイトってやっぱり…親バカなんだね?」 「うっ……」 頬を赤く染めてうなずくフェイト。 やっぱり、まだまだ子供で大人な、そんな微妙な二人だった。
ミッドチルダ交通局
ああ、管制センターでも!……
「あのね、お仕事なんだからあまり話しかけないでよ、エリアちゃん」
所長曰く「まるで中学生か小学生高学年を二等陸佐と見れといわれてできるか!」とのこと。 二等陸佐といえば、八神はやて二等陸佐もそうだが、エリート組の範疇だから余計に勘違いするしかない。
「一応少将で情報本部長なのにちゃん付けっていうのはどうかと思うわよ、エリアちゃん」
だとしても、ただ呆然と二人を見つめているしかない所長だったが。
「分かったわよ。はい、これでいい?」
『早いわね。で、縛られてつかまってるの?』
「うんとねーどうカナ、どうカナ?」 『……97管理外世界の資料をあさるなっていってたのにまったく……』 エリア・クリムフィールド二等陸佐。 「ひどいなーボクは『秋桜の空に』のキャラの口癖いっただけなのにー」 「そっちかい!っていうか、仕事中にゲームの話しない!エリアちゃん!」 『まあ、いいんだけどさぁ……
「リアラ本部長に言われた部隊は、つかまってないよ、というか全員フル武装なのですよーー 『……は?』
――えっと、この頃列車の方に行ったことなんて、ユーノの乗る列車の予約を……ユーノの乗ってる? 『ああああああああ!?!?!?!? 乗客にユーノ・スクライアっていない!?!?』 「お姉様ちょっと待っててくださいなのですよー……えっと、いるのですよー」 「このどう見ても局員の違法行動にしか見えない非常事態にまだモノマネやりますか、エリアちゃんは……」
『確かに変ね。ユーノとフェイトちゃんのいる車両にその連中は何人いる?』 「あ、はい。第八車両はリアラちゃんが予約したために増設した場所なので予約者も少なくて……いませんね」
――まったく、自分がせっかくお膳立てをしたのにそれでこんな事件合うとは… ユーノっていうのはある意味、だれよりも貧乏くじを引かされてるのかもしれない。 そしてそれは、ユーノとフェイトの初々しい旅の終わり。 前回のようなラブラブ路線から離れ始めて、リリカルでバトルな空気が少しずつ入ってます。 リアラ姉の力が分かるようなものです。やってることは命令一つ。 上の人も上の人で大変なものですよ。組織っていうのは特に。 その割には、ユーノとフェイトはラブラブ(?)ですが(ぁ さて、今回のオリキャラ『エリア・クリムフィールド』と『レイカ・クリムフィールド』ですけど、エリアの方には元ネタがあります。 とりあえず、ネタとして動いているのは『カナ?カナ?』ことカナ坊です。ひぐらしのなくころに、じゃないので注意ですよw まあ、そんなわけで秋桜の空にのキャラの『楠若菜(くすのき わかな)』が元キャラの一つとしてあります。 それにD.C.~ダ・カーポ~の芳乃さくらを足した感じです。 わからなくても、この二人を足して2で割った理由が『どっちもC.V.田村ゆかり』って話なだけです。リリカルなのはの高町なのは役もやってますけど、私の記憶の中のゆかりんはロリ系キャラの声ですので(ぁ あと、ネタだけとして『なのですよー』は乙女はお姉さまに恋してる、より周防院奏(すおういん かな)です。 なお今回この小説の推敲をしてもらったゆい様には心からのお礼を。前回の感想・訂正箇所を行ってくださった皆様にもお礼をここで言わせてもらいます。 まだまだ下手で足りないところのある新米創作者な私ですけど、よろしくお願いします。 感想をくれると嬉しいかな?(ぁ PR |
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コメント |
今回のはリラさん中心の話ですね。ユーノのデートを監視するつもりだ事件の為断念。でも何かほんわかデートが一変して戦闘に成りそうな雰因気、さてどうなる?レイジングハートがなんな副業をしていたとは…。後スバル・ティアが何か可哀想な思いをしていましたね。次回どうなる?それでは。
【2007/09/1008:00】||セブンウィンズ#2aa022e1cc[ 編集する? ]
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