2025 02,02 19:37 |
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2008 12,26 19:11 |
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400000ヒットしたのに、踏んだ人いないのー!?(ぁ 踏んだ人にはもれなく、ご希望のカップリングSSの予定でしたが、そういえば携帯からだとここのブログはヒット数が分からないんでしたね^^ ああ、もし私がそうだ、という人がいらしたらメールなりコメントをくださいませ^^ ←のアンケートが気になっている方、このSSの話です(ぁ と、年末になって矢次に更新中(ぁ せっかくですからね、もう死ぬまで今年は連続更新目指してやろうかなと思ったw ユーなのSSの『promise』は一旦公開を停止しました。ちゃんと後半までできてから再度公開予定です。 で、今回の題名はお弁当です。私は今日お弁当を食べていたのですが、まあ言うまでもなく母親の作ったお弁当です。 畜生、ギャルゲの主人公は幼馴染キャラやお姉ちゃんキャラに妹キャラと、お弁当の山に囲まれているのになんで私は冷たい母親のお弁当なんだ。しかも、これは冷凍食品だらけじゃないか(ぁ 愚痴を言っても仕方ないので、せっかくだからこれをネタにSSでも書いてやる、ということで年末年始なので季節をぶっちぎりで無視して、お弁当のお話。 ギャルゲーの、なんていったからには、分岐イベントですよ!もちろん!(ぉぃ この公開部分は前章。最後に選択肢が分かれますので、皆さんのご意見次第で公開ルートが分かれますw コメントやWeb拍手に、最後のルートごとにつけた番号を書いていただければよいです。 とりあえず、StSの話で三人娘+αの予定。 アンケート用のCGIも用意しましたので、書くのは面倒ーという方も投票だけでもよろしくお願いしますね。 当サイトは、機動六課勤務日誌Ⅱを強くお勧めしますー ↓とりあえず、分岐点までのSSです^^ クリスマスという年末行事は、特に大したこともなく過ぎ去った、というのは僕としてはどうなんだろうと考えてしまうところだった。 よく考えれば、あれはなのはの世界の行事なのだから、ミッドチルダにいて何かあるかといえば、それは何もないんだけど。 というか、仕事の忙しさのせいで、クリスマスという言葉もすっかり忘れそうな勢いだよ。 12月も末になると、無限書庫の忙しさは遂に絶頂期を迎える。 というのも、この時期になると仕事関係の書類が一気に提出されるためだ。ほかにも4月の年度末や9月などが書類の提出が多くなる時期だけど、12月末は提出される書類の量と、それを処理する日数において、その二つに勝らずとも劣らない急がしさが降りかかる。 個人的には書類に埋もれるのは非常に勘弁してほしいんだけど、仕事が次々と降りてくる以上仕方ない。この時期は半ば諦めムードで仕事をするのが常になってしまった。 「ちくしょー!ユーノ司書長、第七管理部からさらに仕事の案件が追加だそうです! 終わったら、第七管理部のトップでも呪ってやりたい……ぐらいの量が」 「おいおいおい、こんな忙しい時期に『チョコレートケーキの作り方』なんて要求したちくしょー、可愛い子め!な奴は誰だ! お兄ちゃんがんばっちゃうぜー!あははh!」 「ハラオウン提督の野郎、年末は休暇を取っただと……? やろー、てめー!絶対にぶっ殺すぞ!こっちには仕事ばかりよこして、結果はこの有様かよ!」 無限書庫の中央部ではそんな叫び声が響いていた。 ね、年末になるとこんな感じで切り詰めた空気が漂うのも年中行事になっているのは、些かどうかなーとは思うところ。少しばかり顔を引きつりたくなるような悲鳴だったことは……気にしないことにしよう。 一応、司書長という地位は仕事も多いけど、ある程度落ち着いて仕事ができる環境は整っている、はずなんだけど。 今年は聖王教会からも多くの依頼があったため、前年比1.2倍増。困ったなぁ、としか僕としても言いようがなかった。例年だと、どうにかして1日ほどは時間を空けてなのはたちのところに顔を出すのだけど、それも今年は叶わないかもしれない。 まあ、すみませんという謝罪をすでに教会騎士のカリムさんから受け取っている以上、我慢するしかないといえばそれまでなんだけど。 「うん?メールかぁ……」 机に備え付けられている情報端末の新着受信の欄が光っていて、手元の書類の決裁もそこそこにメーラーを開く。仕事用ではなく、光っていたのは個人用の欄だった。 『はいはーい!メール受信システムのおねーさんだよっ!新着メールは三件だぁー!』 どことなく自分の声にもヴィヴィオの声にも似ているようなメール受信のおねーさん、といってる機械アナウンス音を背景にしたまま、とりあえずメールを確認する。 「3件っと……なのはにフェイトにはやて?」 到着時間もほぼ同じ。同じ時間帯に三人から別々にメールを受け取るってことは、ちょうど六課も休憩の時間なのかもしれない。 仕事中に私用のメールを見るのはあまりよくないのだけど……どうしたものか。 「……少しだけ休憩にしようかな?」 詰めてもできない時はできない。頭の中でこのまま進めるか、少しだけ休憩を挟むか、どっちが効率的かなと考えてみて休憩を選択。自分がメールを見たかったこともあるけど。 すぐに副司書長のソニカさんを呼んで、とりあえず30分ほど休憩を全体に入れてもらうように頼んだ。 「というわけで、30分ぐらい休憩を」 「分かりました。そうそう、実家からケーキを贈ってきたんですよ、クリスマスのあまり物の」 「ソニカさんって地球出身でしたっけ?」 「出身は違いますけど、両親は平和だからという理由で今は地球に。あの穏やかで魔法がないってことが受けているのか、意外と管理局の中では人気らしいですよ。管理外世界ですから、入国制限は厳しいですけどね」 では、どうぞ。と副司書長に渡されたのは時期ハズレの売れ残りクリスマスケーキ。 それではほかの司書たちに渡しに行くので、と言うとすぐに司書長室から出て行ってしまった。 僕はゆっくりとフォークを持ってケーキを一口食べる。 クリームは普通即日なんだけど、魔法のお陰か1日立っても普通に食べられた。おいしいケーキを口に運びながら、早速書類を一まとめにして脇にどかすとメールを開き始める。 最初のはなのはのメールだった。 そういえば、このところはヴィヴィオのことでよく会うと入っても、最後にあったのは12月上旬だったっけ、と久しぶりな親友のメール。心の躍るというわけではないけど。 『私のとってもたいっせつな親友のユーノ君へ。 とりあえず、メリークリスマス~♪って、もう遅いのかぁ、にゃはは~(笑 メールはかれこれ一週間ぶりかな?。ユーノ君の体調はどうですか? クリスマスのパーティーも来なかったけど、やっぱりお仕事は忙しいのかな? なのははそれだけが非常に心配で心配で仕方ありません。 ヴィヴィオと一緒にクリスマスは過ごしました。といっても、大半は機動六課のパーティーに出席していたから、二人で、というよりも皆で、なんだけどね。メールにはヴィヴィオの写真を添付しておきます』 ヴィヴィオの写真かぁ、とふと添付ファイルをクリック。セキュリティ警告文が出たけど、ここまでなのはそっくりなウイルスメールはありえないので無視。で、出てきた画像は、クリスマスケーキを美味しそうに食べるヴィヴィオとキャロちゃんに後ろで困った表情のなのはに……エリオ君か。 彼のその表情はむしろ、何か言い寄られて困っているという印象を強く受ける。なんで、僕がそんなこと分かるのか、同類者の哀れみというよりも、別の何か本能的な彼の訴えが写真に見えた。 よく考えると、なのはが写っているということは、なのはが取ったわけじゃないのか。エリオ君の表情からするに、とったのは保護者のフェイトなのかもしれない。 って、なんでヴィヴィオの写真でエリオ君の心境を考察しているんだろう、とヴィヴィオの方を見直す。隣にいるキャロちゃんと一緒のケーキを食べて笑顔でいるところは、幸せ順風満帆って訴えかけてくるようだった。 方や自分は、売れ残りのケーキだよ、ええ。 ……いきなり惨めな気分になったので、気を取り直して、メールの続きを読む。 『ヴィヴィオが、チョコレートケーキを食べていたんだけど、キャロのイチゴケーキが食べたいって言って、二人で取り合いしてたんだよ?キャロも歳相応、ううん実年齢より幼い一人の女の子なんだなーって思っちゃったよ。って、おかしいよね、私もまだ19歳なのにまるで、お母さんみたいな物の言い方で。 と、メールの理由はそれだけじゃないんだよ? この頃、食事はどうなのかなって思ってね。ユーノ君、忙しいときは食事とか考えずに仕事とかやるべきことに集中しちゃう悪い癖があるから』 この売れ残りのイチゴのクリスマスケーキは……さすがにだめだよね、とじっくりのそのケーキを睨む。 一応、書庫の近くの食堂で食事はとっているけど、確かにこのところは不規則で、しかも29日以降はその食堂もお休みだから、どうしても食事を抜くとかしてしまうことは否定できない。 栄養だけを考えるなら、各種栄要補助食品でどうにかできるけど、なのはが言っていることはそういうことではないのだろう。 『だから、あの、ユーノ君に31日にお弁当でもどうかなって思ったの。 そ、そのね!その日にヴィヴィオがエリオやキャロと一緒にお出かけするって言ってたから、ヴィヴィオにお弁当でも作らないと思ったんだけど、そういえばユーノ君はどうなのかなって思ったから。その、どうかなって。 その日は私も空いているから、その手渡しに無限書庫に行こうかなって思っているんだけど。 もちろん、ユーノ君の用事とかもあるので、大丈夫ならメールの返信で教えてくれると助かるかな。 それじゃあ、くれぐれも体調には気をつけてね? 高町なのはより』 お弁当、というフレーズで少しばかり予想外というか、嬉しいような悪いような感じがしてしまった。 なのはだって、年末年始はそれなりに忙しいはずだから、あまり迷惑もかけたくはないのだけど、とはいってもこの好意をそっけなく跳ね除けるのも、と考え込んでしまう。 「というか、31日は六課も忙しいだろうに、エリオ君やキャロちゃんがどっかに出掛けてもいいのだろうか……?」 素朴な疑問だった。後ではやてにでも確認してみようかなと思うぐらいに。年少組だから休暇、というわけでもきっとないだろうし。 って、時間は30分しかないんだから、次のメールも見ないと、と次の、今度はフェイトのメールを開く。 『親愛なるユーノ・スクライア様へ。 えっと、その堅苦しい言葉は無しにして、そのメリークリスマス。あっ、でもこれを読んでいるときはもうクリスマス過ぎちゃっているのかな。だとしたら、ごめんなさい! パーティーにはやっぱり来れなかったみたいで、だからメールを送ったんだ。ユーノもお仕事が忙しいのは分かるけど、ちゃんと適度に寝ないと体を壊すから気をつけてね』 どことなく、さっき読んだメールと内容が似ているような気がした。 もちろん、フェイトらしいなぁ、と思う内容と言葉だけど。パーティーに行かなかっただけで大分迷惑をかけてしまったのかもしれない。仕事の関係上、どうしても抜け出せなかったのだ。 そこら辺は、フェイトの兄さん……というか、あのクロノの依頼が大きく関係したりするけど。家族サービスのために有休をとるのはいいけど、そのしわ寄せをこっちに回さないでほしい。後でエイミィさんにこのことは話してしまいたいぐらいだ。 ……実際に今度メールで話しちゃおうかな? 『エリオとキャロも楽しみに待ってたみたいなんだ、ユーノのこと。この前六課に寄ってくれたときに遊んでもらったらしいね。私はその話聞いていないんだけど、どういうことかな? キャロも凄く楽しみな表情だったけど、誰よりもなぜかエリオがすっごく期待していたみたいで、ユーノが来れないって聞いて落胆してたよ? その、私もちょっぴり残念だったんだ。ユーノが来れなくて。なんていうのかな、いつもいる人がいないとどうにも盛り上がりに欠けるっているのかな、そんな感じだったよ。今年は。 もちろん、六課のメンバー総動員だったから、慌しくはあったんだけどね』 文面を読んでいるうちに、さっきの写真のエリオ君の表情は自分に向けられていたのではないか、と疑問が確認に僕の中で変わっているのはな、なぜなんだろう? この前会った時には、確か一緒に二人の練習の手伝いをした後に…… 「なのはとはやてに追いかけられたんだっけ。制限解除状態で…… いや、あれは思い出したくない。記憶の底に、できればマリアナ海溝よりも深いところに沈めておきたい……」 一応総合Aランクで、補助系ならAAAや今ならSランクの自信もあるけど、相手がSSランクにS+の二人。広範囲殲滅砲撃とか、正直卑怯じゃないかと思う。 笑顔で『少し付き合って欲しい』といいつつどうみても付き合って欲しいというレベルではない砲撃を次々と打ち込んでくるってありえないでしょう?! とにかく、思い出したくはなかった。思い出すだけ、恐怖が戻ってきそうだ。 あそこにフェイトがいなかったのは幸運なのは不幸なのか……フェイトなら止めてくれそうな甘い期待もできるけど、単に2人が3人になるだけじゃないか、とも思うわけで。 フォークを一旦置いて、ケーキを食べることをやめる。手近においてあったコーヒーを一口。 温い(ぬるい)。別世界じゃあるまいし、ここに暖かいコーヒーを入れてくれるような秘書や補佐官はもちろんいないのだ。 ぬるいコーヒーで一息いれて、続きを読み始めた。なんだかんだいっても、フェイトが心配してくれることは、その……嬉しいから。 『それでね、そのそのパーティーでなのはとはやてが手料理をしていたんだけど、その生憎私はそういうことは苦手で。エリオやキャロになんで私は料理をしないのか、と聞かれちゃったんだ。 ユーノは知ってると思うけど、ほら、無限書庫でよく本を借りていて、そのお料理の本も借りているんだけど……い、忙しくてね、なかなか作る機会がないの。 でも、エリオやキャロにもちゃんと料理を食べさせたくて、その今年の年末はお料理の勉強をしようかなって思って言うんだ。それで、もしよければだけど、その料理、今回はお弁当にしようと思って、作ったのをユーノに食べてもらって意見を聞きたいなぁって。ユーノも年末年始は食生活が崩れているって、なのはもよく言ってたから、そのできればどうかなって。 そ、そ、その! もちろん、別の約束とか、そういうのがあるなら私も無理にユーノに頼むのはあれだから、無理にとは言わないよ!だから、もしよければメールをくれるかな? それじゃあ、ユーノもお仕事にがんばるのはいいけど、ほどほどにね フェイト・T・ハラオウンより』 最後まで、どこかで読んだような展開な気がする……って! 「なのはだけじゃなくて、フェイトまで? こ、これはどういう……」 メールが要求している日付を確認。両方とも同じ日だった。 つまり、えっとこれは……ダブルブッキングという奴ですか? こりゃ、最初になのはのメールだけ呼んで返事をしなくて正解だったなぁ……なんて気楽に言えることじゃないよね、これ? はぁ……、とため息がもれる。あまりしたくないため息だけど、出ちゃうんだから仕方ない。 とりあえず、気晴らしにケーキをさらに一口。甘いけど、問題はまったく甘くないよ。どうしよう? というか、となると三つ目のメールが非常に気になる。 これはダブルじゃなくてトライアングルなんじゃないか……あらゆる意味で面白いこと好きなはやてからのメールは、何かそれを訴えかけるようなものがある。 それは直感もあるけど、ほとんど経験則というか、はやてと一緒にいると楽しいけど何か厄介ごとに巻き込まれる。これは厄介ごとのメールじゃないか、とほとんど確率的にもありえる話だ。 あの笑顔の裏に何が隠れているのか安心できたものではない。僕が10年近く三人と関わった中ではやてとの関係は本当に厄介ごとの連続だからこそ、そう断言できる。 「開きたくないなぁ……このメール。でも、開かないわけにはいかないかぁ……」 よくも悪くも、はやてがメールで送ってきた。はやては電話派だったはずなので、非常に珍しい。電話でははやてと話すとどうしてもアドバンテージを握られるけど、メールならそういうこともない。 一回、深呼吸をするとメールボックスからはやてのメールを開く。 『無限書庫の司書長でやたらと忙しいユーノ君へ。 元気しとるかー、仕事ばっかりでバイオハザードもびっくりなゾンビになっとるかぁー? この際、クリムゾンヘッドでもどっちでもええんやけど、メリクリ~こと、メリークリスマス~。クルシミマスやないでー? まったく、仕事をするのもええけど、ちゃんとお休みもとらへんと大変やよ? それでやけど、いやぁ、クリスマスのパーティーを聖王教会に隠れて行うのは大変やったんやで。カリムとかの後ろ盾で組織したのに、その教会とは全く関係ない異文化の宗教行事やし。ユーノ君が来るかと思って色々とネタも用意しておいたのに、なんや直前になって仕事が急がしくてこれへんって。 まあ、仕事が忙しいのは分かるし、無理ばっかり言っても悪いから、それ以上は言わないけどなぁ……ちょっぴりだけ、寂しかった、かな? そうそう、変わりになのはちゃんもフェイトちゃんもワインを一杯のんどったわー。一応、一本数万円のワインなんやけど。自棄飲みやね、あれは。ユーノ君が来なかったせいやで。本当に、そのもてる男はツライなぁー?』 頭痛が痛い。重言だけど、そういう表現がぴったりだよ、このメールは。 「本当に、はやては隠すことなく書くよね。言うことも言わなければよいことも」 裏表が良くも悪くも存在しない。 なのはやフェイトですら、あるその裏表がはやてにはほとんどない。それは褒めるべきことなのかもしれないけど、そういう人と話していると本当に大変だと常々感じるところだ。 でも、僕のことも気遣っているくだりが、それだけにはやての本心だと分かりやすい。はやてには裏表が無いから、だからこそその言葉は本当に信じるに値する……もっとも、はやては単純に嘘を言うこともよくあるんだけど。 にしても、さすがにもてる男辺りは誇張表現じゃないかなって思うわけで。でも、なのはとフェイトがワインを一杯飲んでたかぁ……やっぱり、パーティーに行かなくて悪いことしちゃったかな? とりあえず、問題はそこではなく、料理の件が無いかを探す。なぜかはやてのメールはなのはやフェイトのそれに比べて長かった。 細かく念入りに、かつ面白く書いている辺りに、はやてのちゃんと伝えようという熱意と、根は非常に真面目な部隊長さんという感じが感じ取れる。半分ぐらいはそれでも、ただ楽しんで書いているだけなんだろうけど。 と。 『まあ、そんなわけで料理も私がパーティーのを。ケーキ類はなのはちゃんと作ったんやけど、分かってたんや。こういう行事ではどうしてもご馳走よりも、最後のケーキが褒められるっていうのは。 せっかくがんばったのに、私がこれを作ったことすら理解されていないってどういうことなんや!なのはちゃんにはありがとうとヴィヴィオやキャロにルーテシアまで言っとるのに、私には誰も言葉かけてくれへんやで? なぁ、酷いとおもわへんかぁユーノ君?』 「多分、性格の問題がウェイトを占めたんだろーなぁ……」 見つけた料理の文字のところには、はやてのなんとも可哀相な話が書いてあった。手作りケーキの方が確かに目立つよね、とは思うが。誰も……うん? 「って、さっきのフェイトのメールにはちゃんとはやてが作ったって、言ってたから、知らないってことはないんだと思うけど…… 部隊長だからか、それともそれ以外の理由なのか。まあ、残念だったね、はやては」 はやてはどっちかというと、そういう言葉をかけられなくても問題ないというか、そういう声すらギャグにしてしまうところがある。部隊長が縁の下の力持ちなことと、やっぱりはやて自身が言ったとおり、ケーキに目を奪われてしまったのだろう。 まあ、はやてに限ってお弁当なんてないよね、と安心しきったところで、だった。 『ちゅうわけやから、練習兼ねて今度適当にお弁当持っていくわ! といっても、ジャマになったらあかんし まあよければメールでもしてくれると助かるかな?私が愛情たっぷりの愛妻弁当つくったるで~』 たった二文の最後の締めで、ばっさりと言うかな、普通。 本当にはやてらしい電光石火の書き方。これが本当の疾風のような、なのかもしれない。 と言われても困るんですよ、はやてさん! 「って、やっぱりはやてもかぁ……」 例のごとく、はやてが指定している日もなのはやフェイトが指定した日だった。すべてお昼ごろ。昼食ってことなんだろう。 仕事をいくらしているとはいえ、基本的に僕だってもやしっ子とはいわないけど、平均的な男性なわけで、もちろん3つ食べるとか、そういう複数重複な意見は無理だった。 「こ、これはどうしたものか……?」 難題だった。メールの返信で全員頼んでいることと、きっと前日の用意とかもあるから、早めにメールとか送らないと変な期待を持たせてしまう気がして決めないといけないとは分かっているんだけど…… ぬるいコーヒーと売れ残ったケーキという、侘しい雰囲気とは一線を引くような状況。 一般的には勝ち組とか、三人もかよ、とか言うのかもしれないけど、ここ数年、この三人は何かしらあるとこうやって誘ってくる。 確かに、いきなりお弁当と言われても本当に困る。誰か助けて欲しい…… 「……ま、まさか! さっきの写真。エリオ君の眼差しは、まさかエリオ君本人じゃなくて僕を哀れんでいたのか……?」 やばい、大いにありえる。なのはとフェイトがワインを飲んで、はやてが飲んでいないなんてことがありえるはずがない。三人とも悪酔いした後で、来なかった自分に何かしらの制裁でもしてやろうと思い当たったのかも、という想像が安易にできる!? とにかく、端末からエリオ君に連絡を入れる。詳細でも聞かないと……! 1コール……2コール……3コール目でテレビ電話に彼が出た。 『あっ、ユ、ユーノさん!どうかしたんですか?』 「その、なのはたちからメールが来て、添付されていた画像ファイルの君の表情が何か僕を哀れんでいる様子だったから連絡しないといけない衝動に駆られたんだよ」 自主練をしていたのか、それとも何かあったのか、どうやら機動六課ではないところの様子で、エリオ君は困ったような表情だった。そんな顔をされても僕は困る。というか、悲壮な顔だけはしないで、お願いだから! 『あはは……パーティーで、ユーノさんが来なかったので、それはもう騒ぎに騒いでましたから』 「そ、そうなんだ。それは悪いことをしたね、エリオ君」 『そう思うなら、これからはたとえ管理局最後の日でもパーティーに来てくださいね?』 管理局最後の日でも、パーティーするようなところなのか、微妙に突っ込みどころが分からなかった。 とりあえず、頷いておく。僕だって命は欲しい。次行かなかったら、殺されそうなことぐらい分かった。 「わ、わかったから。で、なのはたちの様子は?」 『機嫌はよかったですよ。きっと、選択肢次第です』 「選択肢って……誰を選んでも、殺されそうなんだけど……?」 『大丈夫ですよ。選ばれれば、ほかの人は潔く引くぐらいの人だと思いますよ……多分』 多分ってなに!? 声に出して言いたかった。だけど、そのとき何か見てはいけないものを見た衝動に駆られた。 エリオの後ろに金髪の少女と桃色の髪の少女(こっちは二人)が見えたから。 これは……哀れだね、エリオ君。 「エリオ君……君もかい」 『ええ、僕もですよ。なんででしょうね、パーティーにはちゃんと出てたのに』 ……パーティーに出ようが出なかろうが、エンカウントは回避できないのか。 ただ、僕に比べればずいぶん優しい難易度だよ。こっちは運命の分かれ道を選ばさせられる気分だ。 『それじゃあ、僕はこれからキャロたちと一緒にウインドウ・ショッピングがあるので……』 「そっか。がんばってね、エリオ君。僕も、まあがんばるとするよ……」 そう別れの挨拶を告げて、テレビ電話を切る。 あの表情は自分と僕、両方含めての表情だったのか、と納得してしまう自分がいた。 自己逃避をしてみたいところではあるけど、どっちにしてもこの誰かにメールを送らないといけないという事態は変わらない。 ……どうすればいいのやら。 でも、選ぶしか、ない。 そっと、僕は最後のケーキを食べ終えると、端末に手を置いてメールを書き始めた。 一番大切な、最初に送る人は…… 1 高町なのは 2 フェイト・T・ハラオウン 3 八神はやて 4 誰からも受け取るわけにはいかない アンケートフォームは一番下。 後書き つまり、ここが分岐なんだよ!?(ぁ というわけで、分岐です。人気投票一位のキャラは豪華に書きたい。 でも、時間の関係上、もちろん限られております^^ というか、ユーノ君の話の予定が地味にエリオ君が美味しい事態に……ヴィヴィオとキャロにルーテシアか。こっちも両手どころか、どこにも花ですね、畜生!羨ましいぞ!(ぁ このためにアンケートフォームも用意。ここの一番下にあります。こちらか、Web拍手、またはコメント欄の合計で誰が一番か判定します。もちろん、アンケートフォームに投稿した上で、コメントやWeb拍手で送るなど両方やってしまっても、私は分かりません(ぁ まあ、つまりあれです。お弁当なんてコンビニ弁当なんだおぉぉぉぉぉ!?(ぁ 感想などももちろん別にしてお待ちしておりますー^^ ちなみに、4つ目の選択肢はハーレムルートなわけがねーだろぉぉぉ!?(ぁ ハーレムルートを書く気力はないので^^ PR |
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コメント |
ユーノはある意味地獄への分かれ道ですよね。誰を選んでも選ばれなかった二人(三人)から制裁されそうですね。後、休暇を取っているクロノにも制裁を加えて欲しいですね。
アンケートはフェイトでお願いします。 【2008/12/2621:10】||俊#2aa0543091[ 編集する? ]
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何で母親のお弁当はあんなに冷たいんですかねー(ぁ
アンケート投票させていただきましたー。 その子になることを祈りつつ・・・ それでわ~ |
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