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2008 01,30 22:35 |
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ちょうど時間はお昼過ぎで、今日はフェイトの親友であるなのはが有給を使った、とかで その後、今度は午後は空いているからと言ってはやての方へ、代わりに私が練習をしようか、と聞きに行ってやんわりと拒否をされ、今はキャロになぜか呼ばれてキャロの部屋に向かっている最中だった。
廊下を歩いているときも、そこそこ六課の職員がいつもに比べて騒がしかった。 そういえば、はやてを含めて今日は会う人がほとんど騒がしいというか、落ち着きがなかった。 そんな風にさっぱり分からないですごしていたフェイトを後にはやてはこう称している。 そう、今日は2月14日。
キャロの部屋の前、なぜかキャロは部屋の中にいれば良いのに、そこで周りを気にしている様子であたりをちらほらと警戒していたが、フェイトを見つけたためか、にっこりと微笑みを振りまく。
「うん。キャロ、いきなり走ってどうしたの?私に用って?それにその服装は……」
「とりあえず、キャロのお部屋の中できこっか? 「は、はい!フェイトさん!」
そのままキャロに案内されるままに部屋の中に入るフェイト。 そんな一室はキッチンも備え付けられている。それだけならフェイトとなのはの部屋や、スバルとティアナの部屋もそうなのだが、ちゃんとキャロに扱いやすいようにフェイトが調整台を置いてあったりと配慮がされている。 と、そのキッチンは今、綺麗好きに見えるキャロとは裏腹に相当雑多に……戦場となっていた。
「あの、どうしても……その『チョコレート』っていうのが分からなくて……」 「へっ?」
――チョコレート?なんでいきなり?そういえば…… ミッドチルダに地球で言うチョコレートなんていう食べ物は原則無い。
「ああ、そういえば今日2月14日だったっけ。だから、なのはもはやても変にテンションが高かったんだ」
なのははもともとお菓子屋さんの子供だけあって、その手の料理には定評がある。 そんな二人と比べると自分は明らかにそっちの方では劣っているだろう。間違いなく。
「ううん。そんなことないよ。別に今日は暇だったかな? 「えっ!?そ、その……はい」
とりあえず、今ある材料を見る。カカオを使った本格的なものは今からじゃ間に合わないし
「ほへ?あ、はい!」
―――――――――――――――
キャロの部屋のキッチン。
「そういえばそうだね。今より小さいときは色々とキャロはおっちょこちょいで危なかったから」 「フェ、フェイトさん!?」
「はい!むしろ、フェイトさんにご迷惑をかけちゃって……」 「いいよいいよ。私もせっかくだから一緒に作るから」
それに比べて自分は、二人と比べるとはるかに劣る料理の腕でもあって つまりは……フェイトは恥ずかしいのだ。自分の作ったものが、と思って。
「それじゃあ、簡単な生チョコね。時間もないし、冷やす作業は魔法を使ってどうにかすればいいから」 「は、はい!それで最初は何をすればいいですか?」 「そうだね、それじゃあこのチョコレートを細かく刻んでくれるかな?」
――よし、大丈夫……! ゆっくりと力を入れて……と、キャロが力を入れると後ろから二つの手がキャロの手を掴む。
「もうちょっとちゃんと持たないと、こういうのは危険だよ。ほら、こうやって……」
逆にキャロはフェイトの手先がキャロの手の甲の触れていて、なんだかとっても恥ずかしそうで。
こっちはフェイトが個人的に買っていたビターな板チョコ。なお、キャロのは言うまでも無くミルクチョコだ。 トントンッと、一定のリズムでドンドンフェイトは自分の分の板チョコ、といっても3つだが、を刻んで行く。 キャロもそれを見てがんばらないと、と自分の板チョコを切っていく。
「これで、最後だね。キャロ」 「はい!」
「わかりました。えっと、これをっと……」
「入れればいいんですよね、えっと……これでいいですか?」
これで後は、とキャロが思っている矢先にフェイトが台所からなにやらよく分からないものを取り出した。
「かき混ぜるんですか?その、それで?」 「うん。ちゃんと解けないと次の段階で色々と困っちゃうから。コアントローっていう隠し味も入れるんだよ?」
「はい!がんばって溶かしきります!」
「フェイトさんがちゃんと形とか教えてくれたからですよ!そうじゃないと、私多分、分からなくて……」 「ううん。私が最初に作ったときももっと探すの時間かかったから。キャロは私より凄いよ、きっと」 「フェイトさんが、ですか?」 「私だって、最初から作れたわけじゃないからね。なのはに助けてもらって作ったのが最初かな?」
そういわれると照れるのはキャロのほうで、言葉に出来ない嬉しさが体を駆け巡った。 ――フェイトさんにそういわれると、やっぱり恥ずかしい気分……なのかな? フェイトの笑みを見つめてしまって、余計にそんな風に考えてしまったりしているキャロ。
バットにオーブンシートを引いて、そこにチョコを流し入れる。あとは普通なら半日から一日ほど冷蔵庫で冷やすんだよ、とフェイトに説明されて、ほへぇ……と関心の様子だ。 魔法でそのチョコを一瞬で半日分時間経過させる。 それを見てキャロが凄く驚いている様子だった。 包丁で綺麗に切って、その上にココアパウダーをかけて
「えっと、それじゃあいただきます……美味しいです!フェイトさん!」
明らかにエリオ君に渡さないと、と慌てている様子もやっぱり微笑ましい感じだ。
「大丈夫、無くても私から誘うよ。キャロと作っていて面白かったし」
――――――――――――――
エリオはその日、午後からの休暇を自主練習に費やしていた。 ちょうど、それもある程度区切りがついて、部屋に戻ろうと六課庁舎のエントランスホール前まで歩いてきたときだった。ホールの中から桃色の髪をした……キャロが走ってくるのを見つけたのは。
「あの、えっとだから……今日はバレンタインデーっていうらしくて、それでチョコレートっていうのを大切な人にあげるっていう話を聞いて、フェイトさんと一緒に……エリオ君の為だけに作ったの」
キャロのはるか後ろの方、エントランスホール内で隠れている様子のフェイトがこっちを見てくる。 何より、なぜか、エリオには受け取るんだよ、というフェイトの声を念話でもないのに聞こえた気がした。 いや、聞こえようが聞こえなかろうが関係ない。だって。
――エリオ、君。
「う、うん。その、ここで食べてくれると嬉しいかな……?」 「そうなんだ、それじゃあ……えっと開けて……」
「そ、そうかな……?そう言ってくれると、嬉しいな」
ここに一つの聖ヴァレンタインの加護、があったのかないのか。
―――――――――――――――
キャロからエリオに渡す前に何度も御礼をされたフェイトは、結局自分が作った生チョコを一応箱に入れていた。そのまま、キャロの後を追いかけて二人と嬉しそうな雰囲気を見れば、成功したことも分かって一安心。 そもそも、フェイトはバレンタインのチョコすら恥ずかしくて親友三人組以外には家族ぐらいにしか(しかもそれですらクロノにはあげられていない)あげたことが無いぐらいだ。 とにかく、まだ蓋もしていない載せただけの生チョコを早くはやてとなのはに、と思った矢先だった。
「へっ……?
「そこら辺は、変に食い意地の張ってるアコース査察官と、ええとヘリパイロットの……ヴァイスさんががんばってたよ。大人気ないような気がしないでもないけどね」
「うん。私と二人で作って、ってまた一つ!」 「あはは、この味はいいね。本当に美味しいよ、フェイト」 「そういわれると何も言えないじゃない……
「……なんだか、からかわれている気がする」 「うーん。どうなんだろ?、このお菓子には紅茶が欲しいって感じが」 「なら、私の部屋に新しい紅茶があるけど、飲む?」
「それじゃあ、紅茶でももらおうかな?」 「うん。なら、一緒に話そうよ、ユーノ。せっかくだから」
「でも、君のエプロン姿って……新鮮だね?」 「!?!?そ、その……ほかの皆には内緒だからね!?」
>次回は02という感じですか?となるとサボり魔の査察官さんが登場ですか?シスコン提督さんとサボり魔査察官さんはコミックでは真面目に話をしていましたが此処でも真面目な話をするのか?それとも・・・。
>任務も終わり同窓会という名のパーティーでどんなドタバタが・・・。コミックに無かった二次会ではやてがユーノを口説くのか?<オイ!!では。 セブンウィンズ、毎回感想ありがとうございます。 ちなみに、同窓会はエピソード03に入ります(ぁ)エピソード02はヴィータちゃん中心。ところが、私はヴィータになのはを心配する役、ではなく別の役を担ってもらいたいので、あまり重要視されません。まあ、それはおいおい本編で明かすとして。まあ、ぜったいにドタバタです。ええ、間違いなくw >初カキコになりますミヅキです。
>冒頭の管理局問題だらけという点は正しいですね。 >私個人の考えとしては、時空管理局はミッドチルダが他所の世界を間接的に支配するための組織、というイメージです。上層部まで上り詰められるのって、ミッド出身者ばかりなんじゃないでしょうか? グレアムとかは極まれだと思います。 >そして三期を見てからそれを確信してます。おそらく今の管理局は、太平洋戦争の時の日本軍と、今のアメリカを併せた状態でしょう。調子に乗って勢力を広げた結果、祖国が不安定になって、それを維持するのに戦争して稼がなくてはならない・・・ >質量兵器の区分がイマイチ判りませんが、拳銃や爆弾の類まで禁止してるのなら、それは魔法社会に反抗させないためと見えますね。 >上層部が非人道的な犯罪行為を行い、さらには犯罪者を支援して事件を起こさせ、自らがそれを解決して信用を得る。グレアムの様に、ある程度権力を持つものなら何も知らない異世界人(はやて)をどうにもできる・・・書けば書くほど最悪だこの組織。 >とまあここまで管理局への批判になりましたが、ユーノはどうなるのか凄く気になりますね。彼は管理局から離れたスタンスで居るほうが彼らしい。 >最後に一言、ゴジラVSビオランテはシリーズ一好きな話です。スーパーXⅡカッックイイ ミズキさん、お初です!感想をどうもありがとうございますー^^ ミッドチルダの云々が少し次回では話しに入るかも。とりあえず、管理局創設はミッドチルダによるものなのは間違いなく、そのために管理局ネットワークはミッドチルダに集約されていますね。上も最高評議会と言い、三提督、地上のレジアス中将と基本的にはミッドチルダの人たちですね。能力によってはグレアムにようなたたき上げもできるようですけど。 はやてちゃんは、まだこの段階では身の振りようを悩んでいるような状態です。この後の話次第で色々と動くわけですが、まあどうなることやら……とりあえず、はやては『家族≧仕事』という考えを持ってもらうのが一番なのかもしれませんね。まあ、組織として、問題なのかもしれませんが、はやてはそういう人間だとおもってます。 >ウェポンズ・フリー >日本語の『全兵器使用自由!』の方が好きだ(ぉ >あれ、意味同じでしたっけ。こっちはもうチョイでかい兵器の場合でしたっけ。 >幼馴染連中 >個人的に恋愛感情が絡まない男女の友情が好みの私にはフェイトさんに期待。 >や、なのはやはやてにも期待ですが。なのはは……関係を示す言葉を恋愛に置き換えてもそのまま通用しそうなとこがドツボでしたw >・管理局 >まぁでかい組織に問題が無いほうが異常ですから仕方が無いと言えば仕方ない。 >個人的には世界設定の関係で、妙な組織になるのは仕方ないとは思いますけど。 >相当でかい次元世界で文化から文明レベルまで違う世界に、次元巻き込んで災厄を起こすロストロギアが無>視できない数はあるみたいだし。それこそ犯罪者が核のスイッチ発掘でき得る世界とも考えれますし。 >……対ロストロギア的役割と警察的な役割が同居するとかなり厄介な組織になりそう。まぁ問題がある組織なのは確かそうですw >深く考えずに楽しむのが一番の正解。だがしかし色々設定を妄想して楽しむのは楽しいw >最近、あの世界の設定のおかげで管理局の中の人が『んな問題一々指摘されんでも知ってるわぁ! 金が無いのと世界が広いのと昔の奴らがポコポコ変なもん作るんが悪いんじゃー』とか言ってグレるのがよく妄想できるw 幸給さんこんばんわー感想ありがとうございますです。 ウェポンズ・フリーなどの軍事用語は基本的にミッドチルダが英語圏でもって、管理局による警察力としての巨大安全保障をしているなどから、アメリカ合衆国と見て、アメリカ式に統一しておこうかなって思ったりしてます。となるとベルカがドイツ語圏なのですが、アルカンシェルはフランス語だっけ?イタリア語だっけ?(ぁ フェイトさんには、なぜか本編と絡んだお話し予定。 といってもはやて、なのはとやってからなので相当かかりそーだー。 というか、長編自体長くかかりそうですけどw 管理局に関しては、本末転倒って奴です。 彼らは『子供でも町をボタン一つで破壊できる(おそらく核)』、という質量兵器の恐怖を知ることで質量兵器を捨てて魔法技術による平和構想を立てました。それ自体は間違いじゃないですし、実際に魔法生活圏(ミッド・ベルカ)においては、成功したようです(クラナガンの発展を見る限りには) ところが、それが彼らからすれば、辺境の質量兵器を持ちうる世界への規制や、あるいはロストロギアという現存魔法技術を超える敵と当ったときに崩れている、と考えています。 用は、相手が持っている(質量兵器)ものを彼らは持っていないのですから、そもそも不利です。それに質量兵器でなければ得られない力というのもありますし、まあそこら辺は色々と局内でも考えの違いがあると思いますけど。そういう意味では急進派、と呼ばれるレジアス中将もあくまでも魔法技術内ので強行路線であって、質量兵器を使え!といっているわけじゃなかったのだから、あそこまであの世界で否定されるような人じゃないと思うんですけどね。 >螺旋です。戦闘シーンおつかれさまです。ssはやっぱ戦闘が一番書くのが難しいと思います。
>単に私が恋愛もの好きなだけかもしれませんがw。 >正直三人の関係がどうなるかこの先楽しみです。では、また。 戦闘シーンが、難しい。私にとっては戦闘シーンとギャグSSは等しく難しいです(ぁ なのはさんが、ユーノ君の好みの服装を知るためにメイド服、チャイナ服、過激なスク水、軍服(いや、これはいつもなのか?w)とコスプレまがいなことをヴィヴィオと一緒にしているSSとか、電波では来るのに難しい。 まあ、それはそれで完成させると面白そうだけど、今はバレンタインシリーズだ(ぁ ちなみに今回のSSの初期案では、エプロンを着ているキャロがメイド服でした(ぁ それはそれで萌えるけど、場に合わないので削除w 今回は、いつも以上にWeb拍手からも感想がもらえてうれしかったですー^^ ここで、送ってくれた皆さんにありがとーと言わせてもらいます。 参考になった意見もありましたし、誤字修正の拍手は特に感謝でした(笑 それではー^^ 次はきっと、長編の方です。上手くいけばw よろしければ、拍手をしていただけると書き手としても励みになります! (実はこのSSのおまけも公開していたり なお、↑反転自重!(ぉぃ PR |
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コメント |
キャロいいねぇww(ぁ
こんなチョコのもらい方一度でいいからしてみたいね;; ほんと恋愛ものとか書いたらうまいよね、グリさん;; 私もバレンタイン絵はエリキャロにしようかなー;; あとフェイトさんはやっぱビターなんだとか思ったり;; |
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