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おまけ 「なるほど、つまりあの大花火を先日使ったわけやね。 フェイトちゃんもやりおるわ……ほんまに」 「あの、私は別に……」 後日。 はやてとフェイトは二人で食堂でばったり会ってちょっと話すことにして。 その中で、だった。 「いやいや、フェイトちゃんがユーノ君をどれだけ好きなのか、私にははっきり分かったわ」 「あの、はやて?」 「しかし、こんな事件があったならスバルを教えてくれればええのに。またと無いお笑い事件やない?」 「うぅ……」 管理局執務官が休暇先で魔法をぶっ放しました。 一歩間違えれば、大問題になるはずなのに、それは一切報道されていなかった。 適当にロストロギアのせいにされたらしい。管理局の情報操作、ここに極めり。 まあ……とコーヒー牛乳の愛好者たるはやては、それを口にしながら言い放つ。 「フェイトちゃんも大胆やったと。抱きつくとはやりおるわ」 「だ、だからそれは、その……嬉しくて。ユーノにそう思って貰えて。でも、それでも……」 「あーあー分かってる。フェイトちゃんの性格上、それでも悪いと思わずにはいられへんのやろ? 大丈夫大丈夫、ユーノ君はそんなフェイトちゃんの性格も知ったうえで受け止めてくれたんやって」 「そう……かな?」 「ああ、相手の心理を読み解く捜査官のはやてさんが言うんやから、間違いない」 あの八神印の花火。はやてさん1号の製作者はそう言って大げさに断言する。 夜天の魔道書に記述されたあの手この手の魔法で作った特注品の花火。よくやく使われる機会があったんかぁ、と半ば感心すらしてしまう辺りにはやての性格の一端がフェイトにも見えた気がした。 「それで「あの、すみません。八神はやて一等陸佐ですよね」……まあ、そうやけど?」 いざ、フェイトはどう思っているんや、と聞こうとしたときに横に一人の男性局員。 なに用かと尋ねると。少し顔を引きつらせた様子で。 「あの花火に関して、管理局地上本部が話を聞きたいと……」 「は、はい?いや、打ち上げたのはスクライア司書長やろ?」 「いえ、スクライア司書長に聞きましたら製作者と使うように催促していたのは八神一佐だと。 危険物の可能性について、地上本部が懸念を示しておりまして」 花火もすべて魔法な時代。 地球の花火に魔法を使ったとはいえ、元々は火薬式。色々とミッドで上げるには問題点が多すぎた。 つまり、そういうことらしい。 そ、そんなバカなぁ!?!?と食堂で突如叫び硬直するはやて。そんななかでも、男性職員は冷静にはやての手を掴むとそのまま連れ出した。 本当に、冷静な人である。 「あはは……はやて、ご愁傷さま」 「だね、フェイト」 「あれ、ユ、ユーノ?」 変わりにフェイトの向かいの席に座ったのはユーノと…… 「ふふーん。フェイトちゃん、お久しぶり♪」 「な、なのは?ユ、ユーノと一緒だったの?」 「うん。ヴィヴィオのことでちょっとお話してたの♪」 高町なのは。ユーノに最も近い女性は雰囲気だけでこの場を支配してしまうほどの存在感と言葉を持つ。 いつもなら、控えめのフェイトとユーノに彼女の三人では、場はなのは主導になるところだったのだが…… 「そうなんだ。じゃあ、ヴィヴィオの話が終わったら仕事に戻ったほうがいいよなのは? ユーノと私も話がしたいから」 フェイトもフェイトだった。 逆に言い返す。彼女にしては珍しい構図だ。 ユーノと二人だけで……と聞くだけで少しイライラしてしまう。はやての言う通りかぁ……とそれを冷静に見る心。事実は小説よりも奇なり。 「フェイトちゃんこそお仕事でしょう?早く食べた方がいいよ?」 「ううん。大丈夫、今日はゆっくりできるから。なのはこそ、教導ばっかりで大変なんじゃないの?」 「そんなことないよー、フェイトちゃん。私だって、この頃は控えめにしているんだから。 ヴィヴィオとユーノ君のために」 「そうなんだ。でも、ユーノのためなら、ここで余計に時間を使わせるのもどうかなって思うよ?」 火花が散っていた。 乙女同士の激しい火花が。 さて、これはどう発展するのか……一番その中にいて困るであろう少年はというと。 「……僕にどうしろと?」 同情と妬み、両方を食堂にいた職員から一身に受けた青年の、それはある意味心の叫びなのかもしれない。 フェイトかなのはか……どっちが彼の「一番」になりえるのか。それ以上に…… 「はやて、大丈夫かなぁ……根回ししておかないと。違法だって知ってて使っちゃったし」 恐らく地上本部でこっ酷く叱られるであろう幼馴染の心配をしてしまう彼だった。 ――――――――――
後書き 話の展開としてはバレンタインものSSであるチョコレート・パニックの後日談扱いです。 前作よりも仲は進展してます。もっとも、恋人じゃないんですけどね、これで(奥手な二人らしい
実のところ、結城さんところのMy familyを意識して……言い方を悪くすれば、元にして書いた口なので、きっとこれから顔が上がらないでしょうw どうしても、私にはフェイトさんを思うエリオとキャロが描けなかった。 本編で二人を利用した、と言われたフェイトさん。むしろすかりんの言うことを私は支持したいぐらいですからね。二人とも自分の意思で選んだとはいえ、ある程度道をフェイトさんが舗装していたのは事実。 そこらへんを短編で表現するのは難しいと実感しました。結局、ユノフェイメイン。長編ではちゃんと出番を作ってあげようっと、エリキャロw
これの完成にかかった時間が一週間ちょっと。その間にボツになったSSが6つ。それぞれこの短編の半分ぐらいまで書き終わっていたのだから、こりゃどうにもならない(汗 ユノなのは勢いでかけるけど、ユノフェイは難しいことをなんとなく悟った気分。関係が難しいですね。 なお、おまけは予想図です。一等陸佐と昇進していたはやてさんですが、これで逆戻りかも(ぁ
書いていてそのままになってしまいましたが、魔力制限がまさかあんな暴走事件の被害を防ぐために制定されたわけじゃない、と願いたいです。 でも、ついついやっちゃいました、とかSランク魔導師となるとありえるんだろうなぁw 一般住民からすればはた迷惑です。波が割れたり水が割けたり。 フェイトさん、あんたはモーゼかと(ぁ
微妙なフェイトさん模様と、フェイトさんにおかさ……ゴホンゴホン!染まっている様子のユーノ君らしさが出ていれば良いカナーと。実はコレも直したけど、これ以上かかっても上手く行かない気がしましたし 夏ものの季節ネタは鮮度が重要なので。 なお、はやてさん1号。どうでもいい設定ですが、はやてが地上本部に着いて言われたことは。 「あれを管理局行事の時に数発用意できるかね?」だったりしてw ヴォルケンリッターのNEET侍が、花火職人へと栄転になる瞬間です(ダマレ では、コメント返信です
>ほのぼのと。 >グリさんの恋愛小説はやっぱり魅力的ですねー。 >なの×ユノ万歳(ぁ >私も見習わないと;; >あー・・・絵はまぁまた描き直してもいいですよ?
白ぅ神さん感想ありがとうです。 単なるオチ付きネタだったんですが、意外と好評で良かったです。 自分もダメダメですよ、かつて某所に投稿した時、管理人感想の時点で修正を多数指摘された3年ぐらいかな?wまだまだ、ダメダメだと思う
ところ満載です。 絵の件は……まあ、よろしくw
>何という展開!? >そんな結婚が有って良いのかなあ・・・?まあ二人らしいかも知れませんが・・・。 >しかし余りに自然に言う二人に他は驚きますよね!?もっと自覚して下さいよ、二人とも!!
セブンウィンズさん感想ありがとうございますなのですよ。 オチあり気の作品でしたから。なのはとユーノならありえる話です。今回のフェイトとユーノじゃ、むしろあったら知人全員からころされていることでしょう。 なのはとユーノだから、ありえないと思いつつも「ありそうだ」と思えるわけで。 それに、二人とも自覚出来たら、普通に恋してデートして、結婚してます(ぁ
>ぜひこの後の続き書いてください。まじ気になりますよ。
キッシーさんかんそうありがとですー! オチ優先のSSは続編が難しいんです。チョコレート・パニックみたいな穏やかな物だと、続編書けないこともないんですが……そういう意味でははやて編の続編も書けないわけじゃないことになるのかな? まあ、予想すると……
「なのはちゃん……あんなぁ……」
「な、何かな。はやてちゃん……(はやての熱気か何かに圧倒されている)」
「……結婚式をしないとは、これは花嫁の特権を一つ無駄にしとる!今すぐしよう! カリムに仲裁頼んで!」
「……はっ?」
と、結婚式になだれ込む結婚歴数年のカップルが見えます。フェイトさんあたりはなのはに先を越されたとワインでも飲みながら、式直前のユーノにだらだらと愚痴を語るとかw まあ、どんな結婚しても、あの二人ですから。
>久しぶりに >最初は読んでいて、「ああ、やっぱり恋愛とか無しの話も面白いなぁ」とか思っていたわけですが >後半で「結局は恋愛に繋がるのかぁ」となんだかこの二人らしくて納得してしまいました。 ?こういう、途中まで読者をちょっと騙す書き方は個人的に面白くて大好きです。 >最後はちゃっかり騒動まで持っていくのは、流石の一言に尽きます。 >親友同士の結婚っていうと、なんだか戯言遣いさんを思い出して、こういう感じのちょっと変な関係はやっぱり僕にとってツボなんだなぁと改めて思いました。 >遅れましたが30万hitおめでとうございます。これからも頑張って下さい、陰ながら応援してます。
hikoukiさん、感想ありがとー。そしてお久しぶりですw 最初に最後のオチはゲリ婚(ぉぃ)は決定だったので、それを隠すように最初を構築しました。 今回のフェイトさん、最初から最後まで恋愛(?)一直線。ああ、そういえばザンバーも一直線ですね(ぉぃ テンポを重視したのでこんな結果になりました。続きを書いてもある意味今回のようなびっくり感が出ないので多分無理でしょうけど。 hitの方ありがとうございました。ただ、アクセス解析の方と人数がずれているところもあって、実のところ正しい数値じゃないと思ってます。
困ったことにw
>いつも読んでますよ >初めまして >なんていうか、ものすごくなのはらしいというか、ユーノがしっかりしているようでないのか。 >相変わらず、事後連絡になって、士郎パパとのやりとりが楽しみな結末ですな(笑
初めまして。ひ~ろさん。 士郎パパが親バカかどうか。その割には恭也と忍さんの間は普通に認めてたなぁ・・・・・・ あれか、野郎には興味ないと。となると美由希さんはどーなる。あっちの家庭の事情も色々と怪しいわけですが。あの家庭事情の複雑さ(恭也は父とだけ血をわけ、美由希は士郎の妹の子)が、ある意味でなのはさんの結婚・家庭常識をひねくれたものにしたのかも。 よく考えれば、親友のフェイトはプレシア母さんとは歪な関係で。リンディさんの養子。 はやてさんは天涯孤独の一人。ユーノ君も一族の子で、親がいない。こんな知り合いだらけだったら、そりゃゲリ婚も大丈夫かなと思います(ぁ こんな感じかなぁ……
「イタチに娘はやらん!」
「お父さん!ユーノ君はユーノ君だよ!それに……」
「あなた!なのはも言ってるじゃない……それに」
と、士郎の妻の桃子は、未だに20代の風格を漂わせながら言い寄る。なのはも一緒に…・・・
「「ユーノ君(あの子)はフェレットよ!」」
原作者にして、イタチ呼ばわりなユーノ君に栄光あれ(ぁ
>初めまして >こういう設定(機動六課設立前に結婚)は初めて見ました。 >斬新な切り口で面白かったです。 >この後の六課と無限書庫の混乱具合が見たいです。
お初です。轡箕津さん。 そうですね、斬新ですね。ただ、こういう設定で長編やると崩れます。 なんせ、ユーノと会うアグスタの話と魔王光臨が同じ回ですから。結婚していたら、相談持ちかけられてあんなことになってないでしょう。 となると後々の話にも響いて……長編書く人最大の敵は、それ自身が楽しみにもなるバタフライ効果でしょう。後になるほど話が難しくなる(ぁ そして、最初から長編を読んでいる読者しか話が分からなくなる。 オリキャラものだと、どうにも最初から読むのって苦労したりw
それと、実は無限書庫も六課も混乱しないような気が。 あそこのメンツはユーノとなのはに負けず劣らず異質な性格の人ばかりですから(ぁ
>はじめまして。いつも読ませていただいてます。 >あぁ…その発想は…なかったzeそっか。もう嫁だったのか。 >でもお見合い写真を持ってきたりするところがなんかユーノっぽいですね。 >そのあとの「なら、僕とでも結婚するっていうの?」「いいね、それ!」もユーなのらしいw >なのはは無意識なんだろうか…。まあ結婚しても変わんなさそうですよね。頑張ってください! がんばりますw こんにちわーアルマイトさん。 いや、やっぱり彼ららしい結婚方法ではありますけどね(ぁ でも、そもそもそういう結婚をなのはが認めるかは怪しいところです。一応、地球出身の方ですし、ウエディングドレスぐらいには憧れがあるんじゃないかなー。(そっちかよ 地球の人とミッドの人の価値観の違いが分かればもうちょっと上手く出来たのですが。 Web拍手をしてくれたかたもありがとうございますですー。 実のところ、あそこだけで公開してそのまま消えるSSもあるんですよね。 Web拍手のメッセージ、データが定期的に消えてしまうのですが、ちゃんと読んで、ちゃんと考えていますのでご安心をw Web拍手といいつつ、SS付きなことはあまり言ってないっけ、そういえばw