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2008
07,26
00:01
リリなのSS『フェイトがユーノでユーノがフェイト?!』中編
CATEGORY[リリカルなのはSS全般]
まあ、題名の通りです。以上(ぁ
というよりも、後編の予定が終わらない。
どーゆーことだ!フェイトそん!(ぉぃ
因果応報という言葉がある。
この世界は上手く出来ているもので、問題のツケはいつか自分に返ってくるものである。
もっとも、彼女、いや彼と呼ぶべきか疑問詞・クエッションマークをいくつつけるべきか悩む
見た目はユーノ・スクライア司書長なフェイト・T・ハラオウン執務官にとっては
そもそも、純真無垢で今まで腹黒い思いで何かしたことすらないのに、なぜこんな神様が与えた罰……
いわゆる原罪にも勝る悪夢を体験しなければならないのか、もし神の国に裁判所があるなら即刻提訴してやりたいと思うぐらいの不満であった。しかし、神の国にも裁判所があったら、もう偉く現実的な世界である。
そんなわけで、不満は急上昇中で、静止衛星軌道に到達するのも時間の問題のような彼女ことユーノ(フェイト)と対峙していた方は、もっと非常に場の空気から何まで最悪だった。
「というわけで、無限書庫でこの案件は処理して欲しいんだが、ユーノ」
「お断りします」
単純明快な返答は、逆にツッコミどころが無い。
普通なら、ユーノがいくつか小言にクロノに対する嫌味を熱烈に加えて文句を言う程度なので、言い争いにこそなっても、結局スクライア司書長は仕事をしてしまうタイプだ。
それは、司書たちからすれば不満も伴うわけだが、その司書長が先陣を切って大量の仕事をするので、司書も文句は言えない。ゆえに無限書庫という部署はアットホームな仲間意識が異常に強い。そうでもなければここで生き残ることもできないのだ。戦場で共に戦った仲間たちに感じる戦友意識に近い。それはもう、外すことのできない絆みたいなものだから。
しかし、ここにいるユーノはあくまでもフェイトだった。
彼女は、高町なのは一等空尉や……多分に遊び心で動いているであろう八神はやて二等陸佐と同じでユーノの仕事量は多すぎると思っている人間だった。まあ、なのはとユーノの「親友」という関係よりも弱い「友達」程度の関係ではあるものの、だからといってその大量の仕事を用意するのが自分の兄だったので、それだけ申し訳ない気持ちは十分だった。
ともわれ、フェイトが仕事を承諾しても処理するのはきっとユーノなわけで、本来なら承諾しても彼女には実害はないのだが、思いやりの気持ちではユーノやなのはすらきっと上回る彼女は、この仕事量は異常だと無言で最小限のことしか言わないで抗議の意を見せていた。
それに困惑するのはその兄こと、クロノ・ハラオウン提督なのだが。
仕事として持ってきている以上、ユーノが拒否することは今まで無かった。
そりゃ、散々文句を言われ「お前のこと、シスコンだって広めてやる!」と宣言された挙句に数日後にはその妹からすら軽蔑の眼差しで見られた時には、ユーノのところに全力疾走して土下座したが(非常にその格好が無様だったと見ていた司書は語る)とはいっても、ちゃんと仕事はしてくれていたのだユーノは。
それがどうだ、今回仕事を持ってきて、一つ週末が無くなる程度なのにそっけなく拒否されてしまったのだ。
しかし彼だって国際公務員(軍人と言えなくも無い)だ。仕事がある以上、それをしてもらわないわけにはいかないので、もちろんユーノを説得しようとした。
「あのなぁ、拒否しても無駄なことぐらいわかるだろう?」
「にい……ゴホン!でも、司書の皆さんの大事な週末が無くなるわけで認められないんですけど?」
「それぐらい我慢して貰え」
「国際労働基準条約違反を何度繰り返せばいいの?ねぇ、クロノ?」
ねぇ?と心からのお願いをしようと試みるユーノ(フェイト)。
しかし、その雰囲気はユーノとはかけ離れすぎていて……はっきり言おう、色気がありすぎた。本当に。
覗き見をしていた司書たちはその雰囲気に思わず数名倒れるほどで。
直接見ていたクロノ提督に至っては……
「……」
「あ、あの……大丈夫?クロノ?」
「あ、いや、なんでもない。ちょっとな」
まさか、ユーノに見とれていましたとは言えないだろう。これだけ厳しいことは言っているのに心配そうな表情でこっちを見ないでくれ!と叫びたくなるほどクロノの方を大丈夫かと見てくればまあ、確かに逃げたくもなる。
最悪なことに、ユーノ(フェイト)はそれにまったく気づいていないことか。
まったく持って、フェイト・テスタロッサという人間はそういう面はダメダメらしい。
「だが、仕事をしないというわけにはいかないんだが……」
「なら、自分でやってほしいかな?こっちのキャパシティだって限界あるんだよ?」
なんとも存外な言い方ではあるが、事実でもあった。
ユーノ(フェイト)がさっきまで見ていた書類から、だいたいここの情報処理限界は割り出していた。まったく持って異才プレシア・テスタロッサの有能なところを引き継いでしまっただけはあるらしい。
そのフェイトすら超える無限書庫司書長のユーノ・スクライアという人物は、そのキャパシティを正確に把握し、かつ限界値ギリギリで書庫を運用してきたわけであり、その手腕はもっと大きい組織でもおそらく有効だろう。例えば管理局中央管理部とか。もっとも、ユーノ自身は遺跡を発掘していた方が自分にあっていると頑なに信じているが。
もっとも、ここで重要なのはユーノ(フェイト)が一歩も譲らずクロノに拒否をしていることだが。
「おおっ!?し、司書長が俺達の休暇のために戦っているぞ!?」
「それで、あの色気だろ?!うおぉぉぉ!?クロノ提督も唖然というかなんというかじゃねーか!?」
司書たちは隣の部屋から覗き見をしつつ、無駄に興奮気味だった。
まあ、無限書庫司書たちは、性格より能力優先で集められたどこの機動戦艦だよと突っ込みたくなるようなメンツで固められた人間たちなので若干仕方ないところではある。
「あ、あのねクロノ?せめて、今週だけはどうにかならないの?」
「まあ、確かに重要事項に集中して伸ばせるものは伸ばせばどうにか……な、ならないこともないが」
「なら、それでお願い?ねぇ♪」
ユーノの喜怒哀楽。ちょっぴり控えめに笑顔になったり、ちょっと困ったような表情になったり。
どちらかというと知的でそういう表情は普通見せないユーノだけに、実はフェイトなんですよー、とここらへんで誰かが指摘しない限りには「ギャップ萌え!?」と叫ぶ司書たちや彼女の目の前にいる兄妹であるクロノ提督が堕ちるのも時間の問題かもしれない。
事実、クロノは完全に唖然を通り越して。
「か、可愛い……」
「へっ?えっとその……クロノ、何か言った?」
まさか、ユーノでないことがばれちゃった!?と内心はヒヤヒヤなユーノ(フェイト)が怯えるように尋ねる。
常識的に考えれば、ユーノの入れ替わっちゃってなんて言えるわけがない。
実は起きて、ユーノになってからずっと気になるところが……って、そんなこと考えちゃダメ!?と葛藤を続けていたフェイトだった。やっぱり彼女も年頃の女の子らしい。ユーノからすれば自分を見られて恥ずかしさ100倍だろう。
もっとも、仕草と服装さえクリアすれば美少女に見える、などと司書の間では専らの噂だったユーノ司書長。その仕草が女性になっている現状は、ある意味最高にして最悪なのかもしれない。
しかしながらクロノ・ハラオウン。妻がいるのにその発言はいただけないというよりも変態だ。
八神はやてにして「エロノ・ハラオウン」呼ばわりな彼は本当に変態紳士なのかもしれない。実のところ、フェイトですら場合によっては悩むところなのが悲しい。彼の交友関係に協会の美女・才女と名高いカリム・グラシアの名前がある時点でそもそも「僕は妻一筋だ!」と言っても説得力が無かった。
口走った言葉を「なんでもない」と強引に誤魔化すと、話を戻した。
「とはいっても、体面というか体裁というかだな。理由をこじ付けでもしないと上の連中が納得しないんだが」
「わt……僕の、方も休みはそのあったほうが……」
私と言い掛けて言い直しをまたかけるユーノ(フェイト)。
それでもユーノの不自然さに気づかないのはクロノの注意散漫なことにあるんだろう。主に色気で。
ユーノ自身がそもそも美少女としての基本ステータスは一応クリアしていたわけだが
それがフェイトのおかげというとおかしいが、本当に女性に見えてしまうのだ。
まあ、これがフェイトではなくどこかの京都系部隊長だったらきっとクロノも見抜けたのだろうが、魔法少女三人娘では一番女性らしいフェイトだっただけに逆に見抜けなかったとは悲しい話である。ユーノが聞いたらきっと泣いて「僕は女じゃない!?」というところだろう。それほど、基本ステータスでは十分女の子なのだ。困ったことに。
まあ、そこらへんを行くとアースラ組と呼ばれる彼らの中で男性であることを誇示できそうなメンツなんて、ザフィーラぐらいだろう。実のところ、男の子らしい男には無縁な集団なのかもしれない。
だいたい、今の機動六課も男性職員の中で男性らしさで目立つのはせいぜい、ヴァイス陸曹ぐらいであるところから、実は八神部隊長は尻に敷けそうなメンツばかり集めたのかも、と言ったところだ。
「やっぱり、ダメ……かな?
司書さんたち、いつも無茶してるからね。たまにはみんなで休んだ方が良いと思うんだ」
多分にフェイトの意見だった。フェイトから見て無限書庫という部署は重過労働のホワイトカラー版みたいなものだった。あえていえば、IT業界で48時間働けますかを演じているシステム管理業者の人間だ。
現代版3Kを地で行っている無限書庫職員。さしずめ「きつい・休暇が無い・クロノ提督」だろうか。最後のはまずユーノ司書長の個人的な嫌味だったりするが。
とりあえず、ユーノの友達にして何よりなのはの親友なフェイトとしては、なのはと親友なユーノのいる無限書庫の劣悪環境のために人肌脱ぐつもりだった。
ある意味、使命感に燃えた人間というのは妥協点が無い。純粋なものもどうか、というのは妥協が一切無いからだ。かのスカリエッティ博士も科学欲に関して純粋ゆえに妥協することがなかった。妥協ができるような人間だったら、今頃管理局で退屈ながらも楽しい研究を続けていただろう。純粋というのは時として危険だが、今のフェイトは自分がユーノになってしまったのに、割と冷静にむしろ使命感に燃えて仕事をしてしまったのだ。
ユーノの人生というのも、以外と面白いかもしれない、などと感じているのも多少あるのだろう。
武官として一級品な能力を持つフェイトだが、文官としてもユーノクラスではないものの、はやてより優秀であろう。そして、何より管理局の事務能力は欠如気味だ。フェイトが六課で捜査と同時に六課に回ってくる書類を決裁していることが何よりそれを証明していた。
「あー、分かった分かった! 今回だけだぞ、ほ、ほんとうに今回だけだからな!」
結果的に8割ぐらいは色気にまけたクロノ提督が逆に妥協してしまった。
しかも、色気に負けただけあって、今回だけの言葉もあまり説得力が無い。いかにも顔真っ赤でそんなことを言っても真実身が薄れるというものだ。ユーノ(フェイト)の方は鈍感なので気づいていなかったが、覗き見している司書たちはと言うと。
「おおおっ!クロノ提督がデレたぞ!? あれこそ、究極のツンデレ!?」
「おいおい、あれは雄山先生の至高のツンデレと良い勝負かもしれないな」
「いや、それはないだろ……無限書庫的に考えて」
……こいつらはこいつらで、究極の段階にあるのかもしれない。この状況を楽しめる時点で無限書庫司書の性格よりも能力優先の結果が分かるというものである。
もっとも、それだけ厳しい仕事に、ユーノの元でついてきていることから、悪い人達ではないのだろうが。
「そういえば、仕事で忙しそうだが、お、お昼はどうなんだ、ユーノ?」
「えっ? え、えっと……」
クロノ・ハラオウン。ついにシスコン(姉・妹)を超えて、超えてはいけない一線を超えてしまうのだろうか。
一応、見た目はユーノに何昼食を誘っているのか。
心の中で「こ、これは単に大変そうなユーノを思ってだな!?」と言い訳をしてみたところで、やっぱりそれは言い訳に過ぎなかった。
完全に顔真っ赤で慌てながら食事に誘うクロノ。
そして、見た目はともかく中身は彼の妹のフェイトだ。結果はまあおのずと見えていた。
「ま、まあいいけど……クロノなら」
心の中でなぜかガッツポーズを取るクロノ提督。妻はどうした妻は。
しかし、本当に彼の中で妻の優先順位はいったいどうなっているのだろうか。ユーノ(フェイト)はまさかユーノに見とれているとは知らずに、ただ単にエイミィの元に帰っていないこの兄の仕事バカはどうにかならないかと思いつつ、ユーノらしからぬ笑みを浮かべて仕事を続けることになったのだった。
もっとも、それが悲劇になるとは思わずに。
――――――――――
フェイトの事務処理能力には定評がある。
本来、前線で戦ってばかりいる人間というのは、そういうことは苦手とする仕事だ。もし、前線で戦う兵士が補給物資の細かい策定もしていたなら、それはよほど人材のない軍か、あるいは軍事組織の形ですらない組織ぐらいであり、管理局は図らずもちゃんと戦闘部隊と後方部隊は分離されている。とはいっても前線の人間だからといって書類を裁かないわけではなく、そもそも執務官であることも理由の一つなのだろうが、プレシアからの遺伝、その優しすぎる性格などが混ざった結果、事務処理も並みの執務官よりよっぽど高く、それが仕事をさらに進める上で有効になるのだったが。
「これは、機動三課、こっちは情報部でこっちは研究部。ああ、これはクロノかぁ……あいつ嫌いだからさっさと請求しておくか」
機動六課の部隊長室で、はやてと一緒にその事務処理と格闘していたフェイト(ユーノ)は、そんなフェイトの名前すら生温いとあざ笑うかのスピードで次々と書類を流れるように裁いていた。
ただ、フェイトの姿でユーノの地の喋り方をするものだから、そこにいたはやてとリインは完全に違和感から逃れられなかったが。
フェイトの姿で「クロノかぁ」と思いっきり嫌悪感丸出しで話された時には、さすがのはやても咽るところだったというから、その姿の合わなさは尋常ではなかった。
ただ、ユーノの場合、なりきろうとすれば本人以上にフェイトじゃないか、と思えるほどなのだから、これでユーノ・スクライアという人物の性格は分からない。まあ本人はきっと認めたくないだろう。彼のその能力が
「女装して、女性になりきるのにとっても都合がええね、そのフェイトちゃんになりきったときの仕草は」
「褒めてないし、それが褒め言葉だったなら、僕は多分立ち直れない……」
フェイトの姿で今度は泣く始末。ここまで、フェイトが別の意味で喜怒哀楽を見せることは無いだろう。
普段の彼女は笑顔がベーシックな人間だ。嫌悪感はまだしも、泣いたりするようなことは決してしないタイプであるし、だからこそなのはのパートナー足りえるのだろう。あれで彼女は嫌悪感は見せないが泣くことは多いタイプだ。なのはのような人間を包み込めるタイプは、フェイトのようなタイプかあるいは、誰でも抱きかかえることの出来るユーノのようなタイプだ。
もっとも、ユーノのようなタイプが(女性関係で)妬まれる理由はその、誰にも慰めてしまう性格にあるのだが。
彼がやろうと思えば、フェイト・なのは・はやての三人を纏めて落としてもおかしくないのだ。まあ、彼にはそれだけの甲斐性はないだろう。あれば今頃、フェイトとなのはとはやての苗字が変わっているところだ。
しかしながら彼に甲斐性はなく、それどころか彼が誰かに告白することは無いかのように見えた。
まだ19歳なのに、彼はすでに老人のように「若い子はいいなぁ……」と呟きながら、ティアナたちの(遅めの)早朝の訓練を眺めていた。スバルたちの年齢を考えれば、同年代であるのだが、彼から見ると自分は老人らしい。とはいっても、フェイトの姿でそれを言うのはどうかとはやてもリインも心同じく思うのだが。
「にしても、ユーノ君の事務処理能力は、もうロストロギア級なぁ」
「大胆な価値のつけ方だね、というか人を危険物扱いしているようにすら取れるんだけど?」
そういう意味では動くロストロギア扱いされるはやても同類である。Sクラスの魔導師という時点でフェイトやなのはも似たようなものだろうか。
地球にあるあらゆる軍事組織とも違う「極端に才能優先」な時空管理局は、差別主義の温床とも言われているが、そのトップに君臨するSクラス魔導師がこんな人間なので、不満もあまりないのかもしれない。ロストロギア扱いされることにむしろ迷惑さを感じるのはそういうことだろう。
「にしても凄いですよ、ユーノさん。もう午前分の書類は全部終わってしまったですよー!」
『スクライアの実力は確かに規格外か』
「って、バルディッシュさん、なんで僕のところにいるんですか、フェイトのところにいるとばかり」
『いや、まあ色々あってな。今日一日頼んだぞ、我がマスター』
色々あっても、普通はフェイト……今はユーノだが、が持っているべきだろう。
それでも、一応今はフェイトである以上、ユーノもあまり言わずにバルディッシュをポケットの中へとしまう。
しかし、開発から10年以上。インテリジェントデバイスがいくら人工知能を有していても、まるで苦笑いで仕方ないが、と言った感じで話してくるバルディッシュ。人間らしくなったものである。
一応、ユニゾンデバイス開発時の技術は現在のインテリジェントデバイスにもフィードバックされているはずなので、その分人間らしくなったのかも、とそのユニゾンデバイスのアヴィオニクス開発をしたユーノが……いやフェイト(ユーノ)が一番驚いていた。
『主の元にいてもいいが、スクライア司書長という職は、デバイスを使うような業務でもしているのか?』
「いえ、そんなことはほとんどないですけど……」
『なら、ここでお前の監視でもするしかあるまい。主の姿をしているスクライアが変なことをしないか、とかな』
「変なことって……信用無いですね」
信用と信頼は別物。信じていても、疑い・可能性がある限り心配しないといけないのは常みたいなものだ。
とはいっても、デバイスにまで怪しまれるような人間だったっけ、自分と何だか無性に悲しくなってきた。ユーノ自身、冷静に考えて何でここでフェイトの姿で書類を処理しているのか、世の中の不憫というか、そういうものを一手に引き受けているようにすら感じてしまう。
「まあまあ、おかげさまで私はたすかっとるで?」
「というか、もう今日処理しないといけない書類の大半が終わってしまったですよ……
ユーノさんが凄いのか、はやてちゃんが普段仕事をしていないのか分からないですけど」
おそらく両方だろう、とフェイト(ユーノ)もバルディッシュも同時に答えを出していたが決して声には出さない。
はやての仕事が終わってしまえば、フェイト(ユーノ)がすることはせいぜい、執務官としての仕事。
ユーノ君、そっちもやってしもうたのかー、と暢気に聞く。
「ああ、執務官の仕事は秘守義務があるから僕が手を出していいものじゃないよ」
仕事ごとに閲覧できる書類の種類ごとに権限が違う。フェイトはそういう類の書類を見る権限があり、ユーノには無い。別に今はユーノがフェイトなので気にしなくてもいいのだが、そういうことには無駄に守ろうとするのは彼らしい。はやても若干呆れる話ではあったが。
「まあ、そういうなら別に私はええんやけど……でもそうなると……」
そう、そうなると……はやてには分かっていた。
いや、はやて自身は例えフェイト(ユーノ)が今日は執務官室で仕事に埋もれていると言おうが、強引にやるつもりだった『あれ』を、執務官室で仕事ができないというなら、もうそれしかやることがないのだ。
企みが合法的に出来るでぇ……とはやてが悪代官もびっくりな腹黒さを見せるなか、何か悪い想像をしているはやてに、一瞬フェイト(ユーノ)は悪漢を感じたのだがどうしようも無かった。
「やっぱり、エリオたちの訓練に参加してもらわへんとなぁ?」
「い、いやだよ!?このミニスカだって恥ずかしいなんてレベルじゃないのに!?」
すぅーすぅーして、朝からずっと彼はこの姿が痛かった。
着替える時は「フェイトさんごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」と無限書庫の方向(そもそも次元世界なので方向は無いのだが)を向いたつもりで、必死に謝りながら着替えたのだが、着替えた制服のミニスカはどうしようもなかった。
どこかの大日本帝国が第二次世界大戦で最初に損失した形式上の「軍艦」の名を冠するお姉さまでは無いが、すぅーすぅーして違和感がずっとあったのだ。ちなみにその軍艦の名前は千歳型水上機母艦「瑞穂」という。
ともわれ、そのミニスカですら恥ずかしい、というかこの服装自体彼は男なんだか刺激が大きすぎた。
ブラジャーをつけたときなんか、そのサイズの大きさに自分の胸(ということになるが)に鼻血を出しかねない酷い状態になったぐらいだ。
まだ、瑞穂お姉さまの方が単なる女装な分マシであろう。知り合いの女性になってしまったユーノにとって、これはセクハラにすら近い。自分がそんなに悪い人間だったかと考えたくもなる。
「六月の女神の名前を持つ割には度胸があらへんで?」
良く考えれば酷い言われようである。もっとも、確かに地球においてユーノという名前は家族の神様であり六月の名前もその女神由来に、それを元にした車や作戦名(ユーノー作戦)すら存在するほどだ。
もっとも、ある意味酷いのはユーノという名前なのに、彼自身には家族がいないことで……
いたであろう親がなぜそんな名前をつけたかは分からないが、そこまで考えが行きついたと見えてはやても居心地が悪くなってしまった。
「あー……その、すまへんな、ユーノ君」
「いいよ、単に地球ではってだけの話だから。僕の名前の由来なんてあまり考えたことも無いし気にしないからさ。気にしても意味無いだろ?」
「ひどい生き方」とか「かわいそう」というのは単にその人の主観に会わせた考えに過ぎない。
ユーノの主観で言えば、家族はいなくても一族ということでスクライアは家族同然の存在であるし、食事もままなら無い子に比べればだいぶ幸福だったと思う。実際のところ、その順位付けはあまり意味が無いことを知っている。
「まあ、それとそのミニスカとはあまり関係性あらへんけどなぁ」
「……シリアス全開なのに、はやてちゃん容赦無いです……」
「というか、せめてロングにさせてよ、このスカートだと本当に怖くて外すら歩けないよ?」
「いや、別に私からすれば特に短いとはおもわへんんやけえど……」
一応、規律だけはある管理局。ミニスカといいつつもちゃんと長さは確保されている。しかしそれは女性が常識的に、という話であってユーノからすれば十分にミニらしい。こういうところは初心(うぶ)な子である。
「それにその制服にロングスカートは反則やろ?」
「そ、そうなの?」
「ああ、むしろエロイで」
自分に正直過ぎます、はやてちゃんと軽蔑を込めた目で主を見つめるリイン。
自分に正直なのはええことやで、とはやての持論だったりするので、あえて自分を隠す生き方をする人を見るともっとパァッとするべきだ、とよく言っていたりする。
もっとも自分を隠すことも生き方と考えるフェイトやユーノからすれば良い迷惑だ。
「まあええけど」、と面白そうなことにかけては六課で横に出るものはいないはやて。ものの数分でロングスカートとそれにあった制服を探して持ってくる。
リインもフェイト(ユーノ)ですら、ドコから探してきたんだと思わせる代物だったが
「ああ、一応ロングスカートで誘惑するのも面白そうやと思って昔本局から取り寄せたんよ」
というはやての一言でイヤな納得をしてしまった。この目の前にいる部隊長は楽しむためだけにロングスカートも取り寄せていたらしい。動きづらいので本局の一部以外にはまったく使われないロングスカートを、だ。
「そういえば、ロングスカートなんて普通は使わないですけど、なんでですはやてちゃん?」
「まず似合うような人があまりいない、次いで前線部隊だとロングだと走りづらい、最後に制服としてロングはあまりにも不自然なところが大きい、とまあ魔法世界のくせに凄くシビアな理由だったりするんやけど」
「……えっと、き、着替えてくる!」
「はいはい、フェイトちゃんに謝りながら着替えるんやでー?」
「……はやてちゃん、恥ずかしそうにしてるフェイトさんなユーノさんを撮らないですか?」
「いや、ちゃんと隠しカメラを5台用意しておるから問題あらへんよ」
ある意味、全部徹底的に問題です、とツッコミを猛烈に入れたいリインだった。撮らないんですかと聞いた時点でリインもはやての空気に染まりつつあるわけだがリイン自身はそれに気づいていない様子。
まあ、気づかない方が幸せだろう。きっと。
数分後、きっと着替える最中ずっとフェイトに謝り続けていたであろう彼が戻ってきた。
自動ドアが遠慮しているかのようにゆっくりと開いて出てきた相手はというと……
「うむぅ……エロイ」
「って、はやていきなりそれは無いと思うんだけど。ど、どうかなリイン?」
ロングスカートというのは、若々しさを感じさせるミニスカートとよりも、大人な雰囲気が強い。
もっとも、女性が私服でミニとロングを選ぶとだいたい分かるらしく、そこらへんは個人的趣味と似合うかどうかに寄るところが大きいのだろう。
そういう意味でフェイトは露出狂やんと、かつてはやてが称したようにバリアジャケットからして肌を見せる過激な人間に見えるのだが、その実は純粋乙女ちっくな人間でもある。落ち着いた色ですべて抑えた制服だからこそ、逆にフェイトに不自然に似合っている、という情景を作り出してしまっていた。
ロングスカートをあえてある程度抑えているために見た目ほどロングさは無く、上の制服もわざわざロングスカートにあるようにデザインしたものの様子で、機能美よりも見た目のフィットを狙った作りは局の制服としては間違いなくアウトなのだが、フェイトには何度も言うが似合ってしまった。
もっといえば、フェイトなユーノにはその服装でもまだ恥ずかしさがあるのだが、さっきよりはマシらしくそれなりに笑顔だった。若干引きつってしまうのは仕方ないところだろうか。
「……フェイトさんの新しい発見でもした気分です……
はやてちゃんが何だか衝撃を受けたまま固まっているですけど」
「あはは……僕としてはさっきよりはマシ、かな?」
「といっても、訓練ではあのバリアジャケットですよー、ユーノさん」
「昔にの比べれば天国と地獄ぐらいの差があるよ、リイン・・・・・・」
フェイトの昔の過激なバリアジャケットに比べれば、執務官用のバリアジャケットはミニスカートなのを除けばまともだ。はやてが最初その新しいバリアジャケットを見たときに嘆いて、なのははあらゆる意味で安堵したらしいが双方ともどういう理由で嘆いて安堵したかは定かではない。
なんとなくそれが理解できるリイン……きっと、はやてちゃんはあのバリアジャケットが見れなくて嘆いて、なのはさんはフェイトさんの露出狂と親友だってことで安堵したんでしょうねぇ、と。
ユーノとしても、まあそれぐらいなら……と思えてしまう辺り、慣れてしまったのかそれとも絶望もまだ底が見えて安堵したのか。
こうやって歩いて見ると、以外とロングスカートは意外とフリフリする。
ミニよりも全体が靡く様子は女性らしさの象徴なのかもしれない。
フリフリと何度か思わずやってしまうユーノだったが……
「……って、何僕はフェイトの体でロングスカート試しているんだろ……自己嫌悪……」
「気にしたら負けですよ、ユーノさん。ファイトです!」
完全にフリフリしていた自分に自己嫌悪を丸出しで落ち込むフェイト(ユーノ)。
しかも、女性らしい感じを見ていたのだから。フェイトの体に何をしているんだろう、と余計に自己嫌悪。負の連鎖が止まらないとはこのことだろうか。
もっとも、連鎖というのは2つ3つ程度では終わらないものだ。
「あのー、フェイトさ……!?」
部隊長室の自動ドアが今度は意外なほどすぐに開いて、ドアの前で……フェイトを見て呆然と立つエリオ。
彼はいったい何を思ったのだろうか。きっと、普通にフェイトとはやてが仕事をしていると思ったのだろう。
しかし、そこにいたのは深く「私が似合わなかったロングスカートを着こなされたら女性として負けた気分になるやないかぁ……」となにやら独り言を呟いているはやてと、その横でロングスカートを着こなして少し溜息を出していたフェイトに、それを慰めていたリイン。
どういう状況だ、と突っ込みたいところだった。しかし、不幸なことにエリオは一人でここに来ていたので、他の人なんていうのはまったくいなかった。残念なことに。
いつものフェイトも十分大人びた人なのだが、予想外の服装に思わず見とれて……何を考えているんだ、僕は!?とその思いを振りほどく。同じ時間帯で無限書庫で同じように見とれていた某提督同じく、彼もエロの名を冠する男に相応しいラッキースケベである。
それに慌てて言い訳をしようとするフェイト(ユーノ)だったが。
急いでエリオの方を向いて歩こうとしたところで。
「……こ、これはちがっ、ってちょ!?!?」
ドスンッ!という形容詞だけなら何なのか想像だに出来ない何かか落ちたかのような音。実際にはドスンというほどでもなく、単にロングスカートに足をとられて盛大に転んだフェイト(ユーノ)だった。
……普段の彼女ならまずありえない情景である。
「だ、大丈夫ですか!?フェイトさん!?」
「あ、ありがとうエリオ……」
慌てて手を差し伸べるエリオに、何とか「君」を飲み込んで呼び捨てで呼ぶ。
フェイト(ユーノ)もエリオも手を強く握ったものだから、何とかフェイトが立った後で顔を真っ赤にして離す。
もしこれが、普通にフェイトとエリオなら、それはそれで良い話なのだが、生憎フェイトはフェイトでも中身はユーノ。傍目のリインは呆れたようなもうどうでもいいです、と言ったような表情だった。
というか、両方とも中身は男だった。嫌なことに。
「あ、あのお暇なら訓練に来て欲しいって、なのはさんが……」
「あ、やっぱりそうなるんだ……」
できれば、というか本心からまず行きたくはないところだ。なのはもいるので、もし中身がユーノとばれた日にはユーノとなのはとの親友関係は崩れ去ることは容易に想像できる。なんせ、なのはの親友同士の中身が入れ替わっているのだ。特にユーノがフェイトになっているなんて、神をも恐れる行為だろう。
そして、言うだけ言ったエリオだったが、ロングスカートのフェイト(ユーノ)から目が離れなかった。
珍しい以上になぜかそれが目をダメージを与え続ける。ドキッと心が叫び続けるのだ。いつも、なのはやフェイト、キャロなどのミニスカばかり見ていたためかミニスカには耐性が出来ていたが、どうやらロングにはまったく出来て無かったらしく、ジロジロ、というほどではないがどうみてもフェイトを見ていた。
「まあ、別に戦闘訓練だけが訓練やないしぃ……行ってきたらどうやぁ?」
「それはそうだけど……」
「はやてちゃんもお仕事が終わったらそっちに行かせるですから、ユー……フェイトさんも気にせず行ってらっしゃいなのです!」
リインにして行かせると言われたはやて。面目が無いのはこういうことなのだろうか、リインがそういった時にちょっとばかり寂しそうに「どうせ、私なんかリインより人気ないキャラですよぉ……」とすねているようだった。
フラッっとロングスカートを揺らせながらはやての方からエリオの方をしっかりと向きなおす。
チラリズムには無縁のような光景ではあるが、それはそれで目を引く光景だった。
「……フェ、フェイトさんのスカートが……スカ、スカートがふわって……」
「だ、大丈夫なの、この子?」
思わず地でそう尋ねたくなってしまったフェイト(ユーノ)だった。自分のやった行動でこうなったことには無自覚らしい。怖い人である。そういうところはフェイトと瓜二つな性格というべきか。
「ま、まあ年頃の男の子やから、多めに見てやってやぁ?」
「でも、はやてちゃん。エリオ、完全に気絶しちゃって言葉を呟くだけになってるですよ?」
今もなお「フェ、フェフェ……」と呟くエリオ。よほど衝撃的だったのだろうか、と思ってさすがに疑問を持ったはやて。手元のシュベルトクロイツで適当に監視カメラの映像をまきもどして見る。
えっと……と、巻き戻して見ると……
「うーん。白か。フェイトちゃんらしくない柄やね」
ちょうどさっきフェイト(ユーノ)が転んだシーンで思わず一言。
転んだ瞬間、一瞬だけ「それ」が見えたのである。しかしながら、それを見えたということは相当な動体視力ということで……
「能力の無駄遣いもいいところやなぁ、エリオも」
「はやてちゃんがいう台詞じゃないです」
レアスキルで「面白いことに使えるのはないかなぁー?」と日夜探しているはやてにだけは言われたくない台詞であった。
ともわれ、結局行くしかフェイト(ユーノ)には道は無いのだ。
心の中で酷い葛藤劇が起き、フェイトに悪いと思いつつも仕方なく訓練に出かける準備だけはして。
正直、行きたくなかった。しかし行かないともっと困る事態になるのは目に見えていた。
「そ、それじゃ行ってくるね、はやてにリイン」
「はいはい、何かあったら非常通信でもしてくれれば一応かけつけたるわー」
よいしょっと、エリオを平然とおんぶすると、フェイト(ユーノ)はとりあえず訓練をしているであろう海岸ブロックへと足を進めたのであった。廊下を歩く周囲の目が完全に驚きで統一されながら。
「エリオをおぶっていたらゼッタイ目立ちますよ、はやてちゃん」
「まあ、それもユーノ君が分かっていて選んだ道や」
「いや、まず間違いなく自分がフェイトさんだって自覚して無いだけじゃ……」
自覚していたら、まずおぶらない。どうみても歪な光景であるし……何より。
「あんなことしたら、キャロの機嫌が悪いやろーなー」
「なら止めてあげましょうよ」
「いや、それはそれで面白いやん?」
エリオ君は私のモノ、と内外にその存在を誇示しているルシエ家の異端者。
それは保護者にですら嫉妬するほどのものであり……
やっぱりこの状況を確実に楽しんでいる部隊長だった。言うだけ無駄だと思うとリインは話を移す。
「……そういえば、ユーノさん……いや、無限書庫のいるフェイトさんの方はどうなっているんです?」
「ああ、フェイトちゃんの方ならエロノ君が……って、なんや、クロノ君と一緒に無限書庫から出てこっちにきとるで?」
「……散々、ユーノさんなフェイトさんで遊んでいたことがばれたら、殺されますよ、はやてちゃん……」
「……ひ、否定できへんな。あれは娯楽なんやけど。ただ、一つだけリインは忘れておるわ」
「はい?」
「……まだ、ユーノ君の胸を揉んでおらへん」
「……変態さんですね」
まあそりゃ、黒幕の変態淑女さんですもんね、とリインが厳しい言葉をかけるとその変態淑女さんは危機感を感じたのかどこともなく非常用回線を開いて電話をし始めるのだった。
後書き
あれ?全然終わらないや(ぁ
フェイトさんの方があまり問題にならない件(ぁ 女性が男性になっても、あまり慌てないってことだろうか。
単にフェイトさんだからだろうけどさ。これがなのはさんなら、とりあえずユーノ君だぁ!とかいってフェレットになってると思うしw
ロングスカートなフェイトさん。それはそれで萌えると思うんだ(ぁ
ミニスカの時はしかも恥ずかしそうにしているんだぜ!? もう萌え萌え(自重しろ
もっとも、後編の予定がまったく終わらない。あははははは……ど、どうするよ私!?
なお、次回こそ見た目はユーノなフェイトさんがそれなりに出てくるはず…・・・だ! 期待ぐらいは出来ると思う(ぁ
なお、歴代「瑞穂」と名づけられた軍艦はろくなことが起きない不幸艦です。
まあ、歴代というほど瑞穂の名をもつ船はありませんがw
ついでにいえば、ドイツ海軍が第二次世界大戦中に発動した「ユーノー作戦」もまた、ぱっとしない作戦だったりします。一応、空母撃沈しているのにねw
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うわぁ
中編読ませていただきました~、ォモロいな♪
次は、いよいよユーノインフェイトとフェイトインユーノが、六課で過すのですね?
カヲスだよ…いやマジで
次も、楽しみに待ってます
【2008/07/2607:33】||夜魔斗#92ca4cbe09[
編集する?
]
無題
いやはや、楽しませていただきました。次回作にもすごく期待です。
【2008/07/2709:05】||名無しさん#99b65a25a7[
編集する?
]
如何成っていく!?
ユーノ(フェイト)が危ない!!エロノ事クロノがユーノを襲いそう・・・。其れを見たシャマルが腐女子属性をフル活動させそう・・・。でもシャマルは入れ替えを知っているかも・・・。其れとフェイト(ユーノ)がキャロに何かされそう。それで何となくバレそうな気が・・・。さて如何成っていく?しかしユーノって本当に天然ジゴロですね。自分としては意識してはやてを落として欲しかったです<オイ!!それでは後編&STSのアザーストーリーの更新を待っています。
【2008/07/2808:20】||セブンウィンズ#2aa0513733[
編集する?
]
はっ、もしや!?
うーん、さすが天然系同士・・・無自覚に二次災害を誘発しまくってますな!
あと、今ふと思ったんですが、話を読む限り処理速度とかは意識的なものなのでユーノ本人のものみたいですが、魔力量とか魔力資質とかはフェイトさんのもの何でしょうか?
だとすると本来背反(コンフリクト)する大魔力と高速並列処理が融合した完璧な魔道師がここに誕生してしまったのでは?
ちょっと訓練が楽しみです!
続きを期待して待ってます!!
【2008/07/2820:44】||白李#98654da15d[
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]
ろんぐ
制服のロングですかー。
なんかホント新鮮ですね;;
と言うかエリオはやっぱりこういう扱いww
【2008/07/2917:05】|
URL
|白ぅ神#294f412afc[
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